あらすじ
大地に溶け込む聖なる教会――
知られざるウクライナの文化遺産のすべて
大自然の中に佇む、素朴で力強い造形の木造教会。
ウクライナ全土に点在する教会を20年にわたって訪れ撮影してきた著者が、
その歴史や構造、内部の装飾、地方ごとの違いまで、魅力を余すところなく解説します。
ウクライナの人々の心のよりどころである貴重な文化遺産を、日本ではじめて本格的に紹介。
世界遺産「カルパティア地方の木造教会群」を含む129件の教会を掲載
■著者:ガリーナ・シェフツォバ (Galyna Shevtsova)
キーウ国立建設建築大学教授。博士(建築学)。専門は木造の宗教建築。日本とウクライナの木造建築比較、ウクライナ木造教会の研究・現地調査などのほか、ウクライナ木造教会保存のためのUNESCOプログラムにも参加している。
1973年 ウクライナ・キーウ生まれ
1999年 国立芸術建築アカデミー大学院(ウクライナ)修了
2003-2005年 近畿大学研究生(文部科学省)。櫻井敏雄氏に師事し日本建築を研究
2007-2008年 近畿大学研究生(国際交流基金)。同上
2016-2017年 京都大学客員研究員(国際交流基金)
2018-2019 年 京都大学客員研究員(博報堂教育財団)
2022-2024年 東京大学客員研究員
2005-2013年 キーウ国立建設建築大学助教授
2014年より現職
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Posted by ブクログ
ドイツやフランスのゴシック式や、ロマネスク式のなどの教会や (ドイツの )ロシア正教会などは実際見た事あり、そこが“教会と言えば?“の原点みたいになっちゃっていました。視野が狭いですな。
ルーマニアのブコヴィナ地方にある、世界遺産になっている教会群を偶然ネットで見て凄くきれいだったのですが、今回この本で見たウクライナの木造教会も、きっと繋がっているんだろうなぁと言うのが見て取れました。
まだまだ知らない美しい世界が地球上にあり、
訪ねてみたいなぁと思いました。
戦争が終わって、これらの建物が壊される事なく残っていますように。
木造なので、分解して違う場所に移築したりと言うのは、凄く面白いアイデア、でも、いつでも大事な物は持ち出せるようにしないと、生きていけない時代がずっと続いているのかなと思うと心が痛いです。だからこそ拠り所である宗教とか教会とかがあり、祈り信じ、何かあれは大事な物だけでも運んでまたそこで生き抜き、という繰り返しから生まれたこれらの美しい教会。これが日本で出版された事をとても幸せと思いました。