あらすじ
誰にも恋愛感情を抱いたことがなく、結婚や出産といった未来がまったく見えない平井。愛犬を亡くしたひとのために、3Dプリンターで死んだ犬を作り続ける菅沼。三十八歳と四十二歳、2人組「KI Dash」の推し活で繋がったふたりのコロナ禍での共同生活は、心地よく淡々と過ぎていくが――。世間一般の幸せをどうして諦めきれないのか。諦めてしまえば、楽になれるのだろうか。恋愛、結婚、出産、家族・・・・・・どんな型にもうまくはまれない、でも、特別じゃない。《今》を生きるすべての人へ、あらゆる属性を越えて響く、何も持たない私たちの物語。
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Posted by ブクログ
子供を持つのか、持たないのか
という帯に惹かれて購入して読んだ。
和歌山県のシルエットを思わず調べてしまった(笑)
P15 突然、脳に風が吹いたように閃いた
っていう表現が好き。
今度、ドトールコーヒーでランチも食べてみたい。
Posted by ブクログ
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子供を持つのか持たないのかという
選択の分かれ目にいる女性の等身大の焦りと、
誰かの等身大の信用ならなさと、その先にある、
等身大の「自分を知る」という感覚が、
本書にはある。
作家 津村記久子氏 推薦!
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タイトルが素敵で。
YouTubeほんタメであかりんが紹介してた記憶です。
あり得ない、あり得なくない、
わからない、でもわかる気もする、
40手前の私はそんな気持ちで読んでました。
シスターフッドと呼ぶには頼りないし、
何かあれば、
それは私の人生だからという割り切りも感じて。
だけど生理的に無理という気持ちや、
何だかわからないけど納得できないしムカつく、
みたいな不安定な気持ちもわかる気がして。
だから何?で、結論は?みたいなスタイルではなくて、
何となく受容するような気持ちで読み進めました。
答えは出なくても日々は続いていく。
そんな日もあるし、そんこともあるよね。
個人的に良い読書でした。
Posted by ブクログ
テーマは重いはずなのに、サラッと読めた。「諦めないことが正解じゃないように、たぶん、諦めることも正解じゃないよ」って言葉いいな。大人になって色々リミットが迫っていることはわかるけど全てが自分でコントロールできることじゃないし、気持ちがあるからどうこうできることでもないし。でも理解してそばにいてくれる人がいるっていいな。