【感想・ネタバレ】きこえなくたって ~ みみの きこえない プロやきゅう せんしゅの おはなしのレビュー

あらすじ

左耳はまったく聴こえず、右耳は補聴器でかすかに音が聴こえる程度の先天性難聴でありながら、多くの困難を乗り越えてプロ野球の選手になった石井裕也さんの物語です。出会った指導者にも恵まれ、ハンディを乗り越えてプロのマウンドに立つまでを語ります。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

著者の絵本は「やっちゃれほっちゃれもっきっきー 」に続いて2冊目。
前作は音の響きの楽しさや、何が出てくるかわからないワクワク感を楽しみました。
こちらは、聴覚障害のある実在のプロ野球選手をモデルにしていて、希望と勇気をもらえる絵本でした。

石井選手のことは、初めて知りました。
他のみんなには普通に出来ることが、自分には出来ない。みんなと一緒になかなか野球が出来なくても、諦めないで地道に練習を重ね、夢を追い続ける少年。
すごいなぁ…。
努力はもちろん、「好き」を貫くって実はすごく大変なことだと思う。

世の中には、周囲の誰もが「無理だろう」と思うような困難や目標でも、乗り越えて夢を叶えている人がいる。
そんな素敵な人がいることを、また1人、この絵本で知れて良かった。

世の中にはいろいろな人がいて、考え方も、夢を叶える道のりも人それぞれ。
出来るかどうかなんて、やってみないとわからない!

本編とは別に、あとがきにも胸打たれ、思わず涙ぐんでしまいました。
どんな人も、自分らしい夢をもって、追い続けられたらいいな。そして、それを許容してくれる社会であって欲しい。
何歳からでも、楽しい未来を思い描いて人生を歩んでいきたいと、心から思いました。
絵本に込められた希望が、多くの人の元に届きますように……


0
2025年04月13日

「児童書」ランキング