あらすじ
ロボットの存在価値は、人に変わって厳しい労働をすること。ところが、日本には仕事をしないロボットがたくさんいて、人々から愛されている。この不思議な関係の根幹にあるものを探るべく、研究者や開発者、エンジニア、イベント主催者、僧侶、SFに関わる工学者など、さまざまな立場の関係者へ取材を重ねていくと、「役に立たないロボット」には、私たちの人生を変え、社会や未来さえちょっとだけ変えてしまうかもしれない、ものスゴい力が隠されていることが見えてくる。
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Posted by ブクログ
<目次>
第1章 どのように「役に立たないロボット」が存在するのか?
第2章 「弱いロボット」はウェルビーイングを引き出す
第3章 「LOVOT」、人を幸せにするテクノロジーのあり方
第4章 「ヘボコン」、笑いの奥に潜むもの
第5章 「AIBO」供養に見る「壊れる」価値
第6章 人や社会を拡張するロボットたち
第7章 「役に立たないロボット」は本当に役に立たないのか?
<内容>
タイトルから想像できない深みがあった。特に2章、3章。我々の頭は、自分よりも弱いものに対するときに、特に人間っぽくなるようだが、ヒト対ヒトだと、弱い側はマウントを取られてしまうし、その劣等感は人知らず深い。ロボットはそれがない。また「弱音の吐ける社会」「資本主義のゆがみ補正」「ライフコーチ」としてのロボット。何か奥深かった。