あらすじ
アルコールをほとんど飲まないのに、肝臓に脂肪がたまる「脂肪肝」に警鐘を鳴らし、
メディアで話題となった本書がパワーアップ。
2024年に日本肝臓学会が脂肪肝の病名と診断基準を改めたことを受けて、
大幅に加筆修正・大増量した増補改訂版です。
学会が打ち出したのは、脂肪肝や肝炎は「代謝性の障害」であること。
特に最近、急増しているのが、「隠れ脂肪肝」で、
若いころと体重は大きく変わっていないのに、筋肉が減って、肝臓の脂肪化が進んだ人は、
飲酒による肝臓疾患の2倍以上と推計されています。
肝臓にたまる脂肪の約3割は、食べた糖質が中性脂肪に変換されたもの。
筋肉が減少すると糖の貯蔵庫が減って、中性脂肪を肝細胞に無理やり押し込み、脂肪肝になってしまいます。
だから、肝臓をいたわるには「食べ方を変えること」。
痩せることの本質は、「体重を落とすことではなく、脂肪を減らすこと」なのです。
著者が開設した「スマート外来」では、スーパーで買える食材で、無理なく続く食べ方を指導して、
患者の8割が3か月間で5キロの減量に成功。健康診断の数値も改善しています。
その背景には、著者が生体肝移植のチーフとなったときに、ドナーの脂肪肝改善のために発見した食事法でした。
肝臓の脂肪は、内臓脂肪よりも、皮下脂肪よりも早く、「一番先に落ちる脂肪」です。
スマート外来で培った知見に、最新のエビデンスを加えた本書。
ここに書かれているのは、奇跡ではなく、実際の4人の患者をモデルにした記録なのです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
人間ドッグで肝臓に異常あり。ん?私、お酒は一滴も飲まないんですけど…?レントゲン写真に映るうっすら白くなった肝臓。「脂肪肝ですね〜」という先生の声。フォアグラやないかーい。ショックを受けつつ何もしない半年だったが、体重と体脂肪の増加からもう目を背けられなくなり、この本を手に取った。登場人物の設定も身近な感じで読みやすく、分かりやすかった。早速今日から食事後1分スクワットをやっている。
●一食20グラムのタンパク質を摂る。卵なら1個、納豆なら1パック、豆腐は3分の1丁で7グラム。魚と肉は100グラムでタンパク質20グラムになる。
●食後30分以内に1分間スロースクワット。
● 1日1.5リットル水を飲む。
●食前にコップ一杯の水を飲んで、脂肪の蓄積を防ぎ、代謝を上げる。
●飲んで良いのは、水、無糖のお茶、ブラックコーヒーの3択のみ。
●食べていい一食の主食の量…ご飯は半膳で70グラム、食パン6枚切り1枚、うどん半玉、パスタ乾麺35グラムまで。
●加工食品を食べると、肝臓はせっせと解毒作業に励まなくてはいけなくなるので、減らす。
●甘い飲み物、カップ麺、スナックの3つは完全オフ。
●脂肪肝と診断されたら、体重の7%を3ヶ月で落とす。
3ヶ月後に目標体重になったら⭐︎四つから五つに変更します!