あらすじ
婚約者が別の女性と愛し合っていたことを知った伯爵令嬢セリーヌは、失意の中、魔界に送られることになった。神託を受け聖女となった彼女の使命は、生贄として食べられて魔王ルシアンを殺すこと。ところが、聖女の体液は魔王にとって猛毒のはずなのに、儀式中に長い口づけを交わしてもルシアンは死ななかった! しかも魔界で暮らすことになったセリーヌに魔族たちは皆優しく、ルシアンは溺愛してくる。私は生贄なのにどうして――!? 失意の聖女と魔王の溺愛ラブファンタジー♡ ※電子版はショートストーリー付。
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Posted by ブクログ
星見先生の作品の中でも特に「勘違い」と「思い込み」が魔族と人間という種族の違いから加速してしまって激しくすれ違ってしまうドタバタラブコメディでした笑
魔族だからと言って必ずしも悪とは限らないし逆もまたしかり。そして生まれ育った環境で身につけた価値観は簡単には変えられず、良く考えれば何が本当か分かるはずなのにそう簡単にはいかない......見た目や価値観からくる思い込みが分かりやすく描かれていて色々考えさせられつ作品でした(•ᵕᴗᵕ•)
あのねノネ先生のキャラデザがとても素敵で冷酷そうに見える魔王様のヒロインに向ける優しい表情にきゅんきゅんしちゃいました( ´艸`)
見た目と中身が違う2人の側近もみんな美人さん揃いで、叶うなら獣化した姿も見てみたかったです⟡.*
聖女を愛した二人
ヒロイン、聖女は人間界でも婚約者に愛されていて、魔界では魔王に溺愛されています。では、何故魔王に軍配が上がったのか。
やはり、愛情表現はストレートに勝るものはないということですね。人間の彼は、人を貶めることに夢中になってヒロインを慮ることを忘れました。事情が事情で、かわいそうな面もあると思うのです。でも、聖女の愛を勝ち取るには、相応しくありませんでしたね。
ヒロインを虐げた人達は、人間と魔族の交流が盛んになるにつれ、ますます肩身が狭い思いとなるでしょう。直接ザマァしなくても、それがバツですね。