【感想・ネタバレ】女たちの本能寺のレビュー

あらすじ

乱世に生きた女性たちの運命と実像
NHK大河ドラマ『麒麟がくる」で注目を集める明智光秀。
光秀は天正10年(1582)6月2日、織田信長を本能寺に討つ。
しかしその天下は、わずか11日で潰えた。
信長も光秀も滅び、羽柴秀吉が天下人となるのは周知のとおりだ。
では、この本能寺の変は光秀と信長を取り巻く一族の女たち――正室、側室、娘、妹の運命をどう変えたのか。また、彼女たちの知られざる側面と一次史料から分かった新事実とは。
信長の正室・濃姫は、ドラマで描かれるように本能寺で長刀を振るったのか。
光秀の正室・煕子は『明智軍記』の記述どおり坂本城で果てたのか。
徹底した史料吟味と現地取材で戦国時代の女性たちの実像に迫り、
女性の視線で乱世を見渡す画期的な1冊。

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Posted by ブクログ

濃姫や細川ガラシャなど明智光秀と織田信長にかかわる7人の女性たちのお話。

政略結婚だったり、運命に翻弄されたり戦国時代の女性はかわいそうな印象がありましたが、やはり皆武将の妻である前に武将の娘であるだけに、運命を理解し自らの意思で選択したり強い信念を持って勇気を持って立ち向かったりできる強い女性たちであったことを知りました。

また、妻や娘の立場からみる武将たちの姿はイメージと違ったりしてそれも興味深かったです。

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2024年03月04日

Posted by ブクログ

史料や文献を渉猟し、光秀と信長に関連する七人の女性(濃姫、煕子、御妻木、お鍋の方、お市の方、細川ガラシャ、春日局)の人生を探訪した歴史エッセイ。
なかでも、より興味が惹かれるのは濃姫(帰蝶)。
ある時期から名前そのものが消えて、北の方とか行動だけで記される。このときから、離婚説、病気説、さらに死亡説が歴史家の間で語られる。
著者も彼女について、より筆を費やし、以降の正妻を思わせる著述は、吉乃やお鍋の方ではないかと推量する。
それだけに歴史作家の想像力を刺激し、さまざまな濃姫(帰蝶)が造られている。
司馬遼太郎著『国盗り物語』では、本能寺に同宿し共に戦ったと。
諸田玲子著『帰蝶』では、新史料から信長の27回忌までも生きて天寿を全うしたとする。表舞台に現れなかった理由として、痘瘡の後遺症を挙げている。
宮本昌孝著『ドナ・ビボラの爪』では、帰蝶は姦通を疑われ信長に殺されることに!
現在放送中の大河ドラマ『麒麟が来る』での帰蝶は、どのような最期で描かれるのか、興味が持たれる。

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2020年11月25日

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