【感想・ネタバレ】FRAGMENT UNIVERSITY 藤原ヒロシの特殊講義 非言語マーケティングのレビュー

あらすじ

ナイキ、ポケモン、スターバックス・・・・・・世界の大企業は、なぜ藤原ヒロシを求めるのか?

90年代に「裏原宿」という世界でも類を見ないカルチャーを築き、その後はファッションの枠を超えて支持され、原宿のゴッドファーザーとして世の中に多大な影響を与えてきた藤原ヒロシ。氏の存在によって“ストリート”という曖昧な言葉に意味が定義付けられ、“コラボレーション”や“別注”など、それまでになかった言葉が世の中に浸透した。しかし、氏の作り上げたヒットやムーブメントの数々は認知されていても、その裏側にある知性、アイデアの作り方や育て方、人脈や、コミュニケーションのスタイルについては語られていない。
本書は、藤原ヒロシの仕事には本人も意図しない“マーケティング”が介在しているのではないか、という仮説のもと、歩んできた歴史や数々の仕事の事例を抽出し、それらを学術的に言語化して講義を行った架空の大学プロジェクト「藤原ヒロシの特殊講義 非言語マーケティング」の内容をもとに、一冊の講義録としてまとめたものである。

DAY1 文化人類学 -遊学史-
DAY2 社会学 -メディア論-
DAY3 情報学 -交友研究-
DAY4 経営学 -コラボレーション理論-
DAY5 建築学 -空間デザイン論-
DAY6 ケーススタディ -スターバックス コーヒー ジャパン-
DAY7 ケーススタディ -ナイキ-
DAY8 最終講義

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「奥行き」という言葉で纏められていた、非言語マーケティング成功の鍵。切口とストーリーで価値をつくる。ゴッホのバターナイフは確かに売れそう。
SNS時代だからこそ、全てを明かさないミステリアスなブランディングが価値を纏うのかもしれない。

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2025年07月26日

Posted by ブクログ

対談形式の全8階の講義の書籍化

誰に対してもフラットに意見を言うのと日々情報のイン・アウトをしていくことでよいアイディア 相手に伝わる考えにつながるのではと感じた。

藤原ヒロシがどういう過程で今のポジションになったかは分からないが人との関係を大切にして現地現物でフットワークの軽さが重要と感じた。

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2025年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本人が海外のハイブランドから声がかかる、
ずっと不思議に思ってましたが
これを読んで納得。
忖度なく語る姿勢、常に第三者(外部)からの目線、
意識はできても実行は難しい。
ミート・ザ・デザイン、ミート・ザ・イノベーション。
弊社のコピーにしたいくらい素敵な言葉です。

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2025年07月19日

Posted by ブクログ

信者の1人なので、彼の情報が一冊に凝縮されている貴重な資料だった。

印象に残ったのは、パンクのその後はパンクという音楽ではなく、それに影響を受け、形を変えていったという話。

スタバの外でのコーヒーは彼のアイデア。

コラボしている時に、変えすぎないこと。
結局エアーフォースワンには勝てない
シンプル=最強の方程式

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2025年05月31日

Posted by ブクログ

藤原ヒロシの非言語マーケティングに惹かれて読んだ本。
非言語マーケというよりは、「奥行き」という言葉で語られている、モノやブランドを掘り下げていくことで見つかるインサイト的なものの発見方法を紹介してくれてるように感じました。
マスマーケティングではない分野では、この手法はいろいろ活かせそう。
読み始めて知りましたが、ケトルや大広の方も関わられています。

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

アウトサイダーな立場をとってるからこそ見える景色もある!だからこそいろんなコラボが実現できて、新しい視点でコンテンツを提供できる。この考え方は本当に素晴らしいと思いました。(個人的には伊勢神宮のテセウスの船の件が興味深かった。)藤原ヒロシさんが凄すぎてマーケティングの参考にはならないけど読み物としては本当に面白すぎて是非オススメしたいです。

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2025年05月09日

Posted by ブクログ

歴史への造詣が深いからこそ、斬新なアウトプットが生まれると感じた。『センスは知識からはじまる』に通じるものがあった。

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2025年04月16日

Posted by ブクログ

過去の仕事を事例に価値創造とは何かを紐解いている。
特に面白かったのは既存ブランドとのコラボについて。手を加える部分は小さいけど、深いストーリーによって奥行きをもたせる方法を「小さなひねりで大きなうねりを作る」と表現している。

ヴァージル・アブローの3%アプローチ(どのデザインでも3〜5%の差異を作る)にも近いことを言っていて面白い。

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2025年06月16日

Posted by ブクログ

やはりこういう人は、世の常識を絶妙な角度でずらしてビジネスにするプロなんですね

以前「センスの哲学」という本を読みましたが、言ってることはほぼ同じで、差異をクリエイティブにすることで、あの行列を作り出しているんだなと、天才の頭の中をちょっとだけ覗き見出来た感じです

既存のものに敬意を示す
定番を疑う
小さなひねりで大きなうねり

私自身、氏のプロダクトはひとつも持ってませんが、高打率の確信犯はやっぱり非言語ワールドを物語化するセンスが違います

「コラボとはいいものをアレンジすること、売れているものを会社の税金対策の一環でやるくらいじゃないと」

ダメなものは何やってもダメってことですね

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2025年06月01日

Posted by ブクログ

再現性の無さ具合が最高だった。
藤原ヒロシを藤原ヒロシたらしめている理由がよく分かる。
SNSの素人の意見とかどうでもよくて、プロのフィルターをかけた情報を生で得ることで、あのアウトプットにつながっているっていうのは本質だなと。

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2025年03月18日

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