あらすじ
言語化の本質から、トレーニング方法まで、齋藤先生が語る
現代のビジネスパーソンにとって必携の1冊!
■言語化できる人は、仕事ができる人
・会議で自分の意見を簡潔にまとめて発表する。
・専門用語をかみ砕いて説明する。
・課題を分析し、仕事を進める手順を検討する。
これらはすべて「言語化」です。
言語化は、自分の思いや考えを言葉で表現することだけでなく、
相手の立場を思いやって、円滑な意思疎通をしたり、
自分の思考を整理し、判断力を高めるためにも必要なスキルです。
その意味で、私たちの仕事の大部分は、言語化なしでは成り立ちません。
本書ではまず、言語化とはどういうことか、なぜ必要なのかを明らかにします。
そのうえで、言語化力を磨くトレーニングやその活用法を、多数紹介します。
そもそも言葉とは、単なる情報伝達のツールではありません。
人の心を動かし、ビジネスや人間関係を左右する大きな力を持っているのです。
その力を最大限に活かし、豊かな人生を拓く術を、言葉のプロである著者が伝授します。
【目次】
序章 世界は言葉でできている
第1章 言語化の本質
第2章 言語化力を高める基本的習慣
第3章 心を揺さぶる言語化力
第4章 人を動かす言語化テクニック
第5章 言語化の先にあるもの
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
相手に説明をするには言葉を上手に使えた方が良いに決まっている。
私は結構説明することが苦手と感じることが多かったと思います。
しかし、この本を読んでそれはなぜか分かったこと。
克服するにはどうしたら良いか、わかりました。
面白くて非常に参考になりました。
Posted by ブクログ
教養を深めることに必然性を感じさせられる内容だった。
言語化力が低いと、会話の論点を見失いやすいとあり、まさにその通りだと感じた。
また、怒りっぽくもなるとあり、その例に説得力があった。
Posted by ブクログ
すごく勉強になった!
日本語力ってすごく大事だと感じることが多いけど、自分は日本語を使いこなせている自信がなくて。
でも文章を紡ぐのは好き。
得意ではないから、得意になりたい。
コミュニケーションにおいても正しい言葉遣いと適切な言語化ができるようにトレーニングしていきたい。
Posted by ブクログ
国語、日本語と言えば、齋藤孝先生、といっても過言ではないだろう。
本書には、ビジネスでは勿論、その他のあらゆる場面、つまり、私たちの人生全体においても、言語化する能力がいかに大切なことであるか、そして重要視されているか、ということが書かれている。
読み進めているうちに、言語化力(とは)=自分をみる力、という方程式が成り立つのだと私は解釈した。
言語化のスキルを高めることによって、人生を充実させることができるとなると、やはり本書は沢山の方に読まれるべきであろう。
Posted by ブクログ
言語化する力は、自身の内面、表現を相手に的確に伝えることができる。たかが言葉ではない、その言葉の選び方によって日常、仕事、人生は変わる。その時々の適切な表現ができ、相手に伝えられるよう意識したい。
Posted by ブクログ
キリスト教のプロテスタントが広まった一因に活版印刷とラテン語からの翻訳があるわけだが、何かを伝えるための「言語化」といっても、この事を参考に考えれば、厳密にはその段階が存在する事が見えてくるはずだ。
①表現する②言語化する③文書化する④翻訳する、みたいな。例えば、その国の言葉を習得せぬまま旅行に行くとして、意思疎通は身振り手振りの①だ。何とか伝えようと英語とか日本語のまま勢いつけてみる、あるいは書いてみる。翻訳は必ずしも外国語とは限らず、母国語における言い換え、パラフレーズも重要だ。
何か要求を叶えたい時は「表現」による表出が必要だが、言葉はその手段に過ぎない。勿論、正確に相互のイメージが共有できる「語彙」が良い。最強の言語化とは、限りなく適切な語彙選択の話である。しかし、同じ〝水色“をイメージしても確実に同じカラーモデルにはならないように、厳密な言語化とはRGBやCMYKで色見本を数値指定するような、無機質な意味合いでもある。
より正確な「言語化」とは、無機質な定量化。
家族の事を紹介する時に、二人の姉がいるという説明は認識に齟齬がなさそうだが、一人の姉はスポーツが趣味であると言えば、事態は途端に混乱してくる。その程度、どんなスポーツ、どちらの姉か、など周辺の問いが出てきて更に派生し始めれば、それは決して埋まらない。つまり、コスパを考えても、完全な説明というのは無理だ。
しどろもどろでも、必死に伝えようとするそのプレゼンは貴重だ。流暢な語彙には、時短以外に大して意味はない。ただ、伝えようとする事を諦めない事が大事だ。諦めなければ、あなたの熱意は他者の翻訳によって拾われていく。解釈が誤ったりワンフレーズが印象により抜き取られながらも、修正は不可能ではない。熱意と持久力、次善策としての瞬発力と語彙。
これが私の考える「最強の言語化力」。なぜ、著者と張り合ったのかは、言語化しない。本書で良いなと思った文章は以下。言葉は個体同士のインターフェースに過ぎないが、定量化しなくても心は通う。ギュっとなった後ふわっと広がるように。
ー 私は常々「音読とは言葉の解凍作業のようなものだ」といっていますが、それは、声に出して読むことで、哲学者や文豪が残した言葉を喉で溶かし、身体の中で蘇らせる行為だと考えるからです。感情を乗せて言葉を読み、自分以外の人の気持ちになれたということは、既にその時点で、言葉によって心が豊かに耕されたということでもあります。心や感情は自分ひとりのものではなく、関わるすべての人たちと繋がっています。人の心を大事に思うことで、自分の心も豊かに平らかに、バランスを保って暮らしています。それを繋いでくれるものが言葉なのです。
Posted by ブクログ
言語化力を高めることの大切さを色んな視点から書かれた本、参考になりました。最近は自分の感情を一言で表すことのできる言葉が沢山あり便利だなと思います。私も「エグい」という言葉はよく使ってしまいます。
対人でコミュニケーションを取るとなれば別で、相手に分かりやすくかつイメージのし易い伝え方を心掛けなければなりません。仕事やプライベートで相手に伝わりやすい易いよう、言葉を選んで重ねることを意識しますがなかなか難しいですよね。本書では言語化力を高めるトレーニングについても書かれていますので、日々意識していきたいなと思います。
また、個人的になるほどなと感じたのが、会話の中に具体的な数字を織り交ぜることについてです。例えば「お店混んでた?」と聞かれると「まあまあ混んでた」なんて返すことも良くあるのですが、いやまあまあってどれくらいだよとイメージが難しいですよね。なので、そこは「10人くらいいたかな」とか「20人もいてお店のなかぎゅうぎゅうに詰まってたよ」など、細かくはなくとも相手のイメージし易い数字を織り交ぜた会話を心掛けたいなと思いました。