あらすじ
連続殺人事件に隠された、女子高生の秘密とは・・・!?
不登校の女子高生・七緒は、スナックの雇われママをしている母親と二人暮らし。自由奔放で子どもっぽい母親を支えつつ、自分なりに平凡な日常を送っている――はずだった。ある日、やけにリアルな殺人の夢を見るまでは。そして、まったく同じ事件が現実に起きてしまうまでは。しかも、その現象は一度では終わらなかった。殺人鬼の最終的な狙いは母親なのではないかと危惧した七緒は、親友・レニとともに事件の真相を探ることに。少しずつ連続殺人事件の真相に近づいていく中、事件の裏側には七緒自身も知らなかった、ひどく複雑で歪んだ母娘の秘密が隠されているようで・・・?
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Posted by ブクログ
虐待からの多重人格者が引き起こす連続殺人事件。
スナックの雇われママの母親と二人暮らしの女子高生、七緒が夢の中で見る殺人事件。
最初は傍観者であったはずがいつの間にか自分が犯人と入れ替わるのが面白かったです。
あまりにもリアルで生々しい殺人の感触。
その夢と全く同じ事件が現実に起こり、更に二度三度と連続していく。
殺人鬼の最終的な狙いは母親なのではと危惧して、親友レニと事件の真相を探る七緒。
身近な立ち位置の登場人物たちが次々と殺されていく中、当初から垣間見えていた母と娘の歪んだ関係が改めて浮き彫りになっていきました。
事件の決着後に明らかになって行くもうひとつの真相と結末にはじわじわと来るものがありました。
多重人格というのは同じような作品を読んだばかりだったのでなんとなく予測できたが、共依存の親子が人格を共有するという予想の斜め上を行く展開には唸らされました。
近しい人たちが次々殺害されるけどとても軽めで、多重人格物と分かるまで時間は掛かりません。
しかし母娘間の共依存で主人格以外を共有するのは意外過ぎて、もしかして母もホントは福人格なのでは?とぐるぐる考えた末、途中でよくわからなくなりました。
母はもう出てくることはないでしょうが、ラストの2行が怖いですね。
薙ぎ払うって…。
おそらくある程度の読書好きであるならば途中で気がつくと思います。
ただこの物語の場合はさらに二転三転というのが味わい深いものがあります。
殺人事件であるから当然緊張感はありますが、バイオレンスな舞台であっても不快感はなく、読みやすかったです。
私にとって既知と未知が混ざった中々の物語でした。
結構おすすめの一冊です。