あらすじ
おいしいもの便――それは、ローカルな食べ物を送り合う幸せな宅配便。ドラマのファンサイトに集うネット仲間は、住む場所も世代もさまざまだ。推し活が命の秋田在住のネイリスト。同期の故郷・長崎で恋愛抜きの共同生活をする女性エンジニア。広島での母との同居を機に、卒婚を言い渡された元TVプロデューサー。息苦しさを抱える人々が別の土地のおいしいものを通じて、自分と向き合っていく。人生が愛おしくなる温かい物語。
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Posted by ブクログ
【あらすじ】
箱につまっているのは、 未知の世界のひとかけら
おいしいもの便――それは、ローカルな食べ物を送り合う幸せな宅配便。ドラマのファンサイトに集うネット仲間は、住む場所も世代もさまざまだ。推し活が命の秋田在住のネイリスト。同期の故郷・長崎で恋愛抜きの共同生活をする女性エンジニア。広島での母との同居を機に、卒婚を言い渡された元TVプロデューサー。息苦しさを抱える人々が別の土地のおいしいものを通じて、自分と向き合っていく。人生が愛おしくなる温かい物語。
『結婚というのは成功率の低すぎるミッションなのではないかということ。互いに愛し愛され、思いやりを維持し続けるのも難しいだろう。』
『わたしと同じような選択をした人たちが抱えているのは、既婚者に対する妬みやそねみではなくて、罪悪感だ。』
『結婚しなかった。出産しなかった。子育てに苦労することも、義両親との関係に腐心することもない。どう生きても自由だと頭ではわかっているのに、「するべき苦労をしていない」という後ろ暗さが胸の奥底にある。』
【個人的な感想】
第3話世界の解像度(同期の故郷・長崎で恋愛抜きの共同生活をする2人)の話がグッときた。
エルゴの結婚についての考え方が私と似ていた。
旅行で行ったことある場所の食べ物やお菓子がたくさん出ていて楽しかったが、それだけではなく話自体が面白かった。
Posted by ブクログ
初読みの作者でしたが面白かった。
おいしいものを送り合うだけだったら
多分すぐに飽きちゃうだろうけど、
そもそもが小さなコミュニティーで
ちょっとしたキッカケから発生した
おいしもの便、一言添えた手紙なんかが
相手を思う気持ちもあってよかったし
それによって色々と気づかされたり
今の現状より一歩前に進む感じもよかった。
薄々わかってくるんですが登場人物の
思わぬ正体なんかにも驚きました。
実際にある銘菓やその土地の物なんかが
とても美味しそうで物産展にでも行って
みようかと思いましたがやっぱり知っている
人と送り合うってのがいいんでしょうね。
なんかこういう繋がりもいいなぁ~なんて
思う作品でした。そして母と子、
そして孫の関係性も面白かったです。