あらすじ
大ヒット作田辺イエロウ最新作。終末を迎えた世界に舞い降りた一人の男。悪魔と呼ばれるこの男はこの世で何を成すのか!?
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Posted by ブクログ
世界は悪魔の口を持つ不死者である“悪魔”を恐れていた。
そんな中、“悪魔”に悩み苦しむある町に女の子を連れた一人の男が現れる。
「俺と契約するかい?」
“悪魔”を葬るというその男の左頬には同じく“悪魔の口”が…。
『結界師』よりダーク要素を全面に出した作品。
ところどころに可愛かったり(ハル、キュート!)少しコミカルなところはあるのがやっぱり好き。
戦闘シーンもかっこいい。
恐ろしい悪魔に身内を、知人を殺され、立ち向かう力を持たない人間はただただ恐怖し、憎しみばかり募る。
もう、ドロドロ。
勿論、主人公のルカのことも皆信用していない。
彼も“悪魔の口”を持っているから。
最後はどちらが真の“人間”なのか“悪魔”なのか分からなくなってくる。
切ない。苦しい。
ハルの笑顔にルカと同じように救われる。
1冊で終わっているからこそ活きるラストかもしれないけれど、続きを読みたい、2人のこれからを見届けたい、そう思える作品。
Posted by ブクログ
一冊に収まる短編だというのに濃い!主人公のルカって結構セリフが説教臭いかなって感じがするんですが、それがなんか癖になるというか、メモして壁に貼っておきたいくらい心を抉る言葉が多くて、響きました。やっぱ好きだなー、イエロウ先生!ハルが16歳…。いや、かわいいけども!
Posted by ブクログ
結界師の田辺イエロウ先生の新作ということで購入。
実は妹が所謂悪魔で兄は偽物である設定には衝撃を受けました。
そして台詞回しもお上手で感心しました。
妹想いのお兄さん、素敵です。
私的に大変ツボでついのめり込んで読んでしまいました。続きが気になって仕方がないので続編に期待したいです。
Posted by ブクログ
一巻完結。複雑すぎる設定についてこれなかった。
文字も多めで少年向けではなく青年向けだなーっと。
最後に主人公が町の人達に言う台詞は良い。
「恐怖?恐怖は俺のもんじゃない。あんたの持ち物だ。目を背けて心に鍵をかけている間に、勝手に大きくなるんだぜ。」