あらすじ
侯爵家当主で鬼人のロイに買われた「渡り人」で奴隷のリンは、ロイから無条件に可愛がられ、屋敷の鬼人たちからも大切に扱われることで、閉ざしていた心を開き始める。奴隷の証であった首輪から解放され、自分の意志でロイの伴侶として生きることを決意したリン。新人使用人のくせに高飛車な翼人ハーフのアーマドとぶつかることで、この世界での自分の存在価値に向き合い、ロイとの絆をより強くしていく。そんな折、異世界召喚されたときには見向きもされなかった王宮から、渡り人を探しているという報せが入り、リンとロイは王宮へ出向くことになるが…?
【電子特別版】サイ先生の書き下ろしショートストーリーを電子版だけに特別収録!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ロイにより奴隷から解放されロイの恋人、伴侶として楽しく穏やかに生活している凛都の前に現れた翼人と鬼人のハーフアーマドにより自分の存在の意味を考え始めるのが今までの自分を振り返り悩み、でもちゃんと見据えていけるのが良かったです。
ロイはそんな凛都を大切にしていて、でも精力の方ではタガが外れてしまうのでそちらは…(苦笑)
ある日凛都と同じ渡り人が現れて凛都が王都へ呼ばれそこで過去の辛い思い出の王太子のイーサンからの思い込み勘違いからの結界を張りロイを来させないようにして凛都を監禁には腹立たしくて。
そこで凛都がイーサンに対して心の内を伝えて、でもイーサンの凛都への対応にはこれはダメだと。
そんな凛都がロイは必ず迎えに来てくれると信じていて、とんでもない事態を起こしてまでも来てくれた場面はスカッとしました。
凛都の気持ちを大切にし愛するロイ、カッコよかったです。
後日のイーサンからの贖罪もなんかもうこの人は、で。
食いしん坊ではないけど好きな食べ物に対しての凛都が可愛くて仕方ないです。
番外編2篇、2篇目のロイの母親との関係に凛都が少し切なくなるけどそこもよくまとまり良かったです。
このシリーズは人と鬼との違い、特に感情の面で色々思わせて貰えて面白かったです。
今回もよかったです。前回よりロイとリンの相思相愛が上回っており、ラブエロは濃厚でドキドキしました。それに、リンが明るくなってて嬉しいです。かわいいです。もっと続きが読みたいです。
ロイ様がリンのことを理解しようと頑張るところがいいですね。人間の王族は結局情緒に関して全くダメダメでした。
新たな渡り人は嫌味なところがない素敵な女性でした。彼女ならリンと良好な関係を築けて友人になれそうですね。
Posted by ブクログ
ロイに溺愛され屋敷の鬼人たちからも可愛がられ平穏な日々を送っている凛都の前に翼人のアーマドが登場、虚弱と思われ周囲から過保護に守られている凛都に、忘れかけていた元奴隷の人間の扱いを思い出させる
アーマドへの苦手意識と自分の存在意義に悩む凛都
さらに凛都以来7年ぶりの渡り人が現れて凛都はトラウマの王城へ向かう事に、という波乱含みの2巻です
12歳の凛都を信頼させて突き放した王太子イーサンは特大のしっぺ返しを食らいますが、ロイを信じる凛都の変化に今の幸せが感じられて(そんな場合じゃないのに)ほっこりしました
悪意の無いお子ちゃまアーマドと、王宮の苦労人宰相アルフレッドが、3巻でどうなるのかも楽しみです
1.2巻共に表紙の雰囲気が内容に合っているのも読み終わって眺めるのに良かったです
314ページ、2時間40分