あらすじ
幼い頃、突然異世界に落下したリンは、役立たずのレッテルを貼られ奴隷に落とされる。虐げられ絶望していたリンを買ったのが、侯爵家当主で鬼人のロイだった。食べられるか蹂躙されるのだと思いきや、リンの役目は「ロイの過剰な魔力を流し込む器になること」で――? 抱き枕役は嫌だけど、鬼なりの愛情でやせっぽちなリンの体調や食事に気を配り、ペットように可愛がるロイに、次第にリンは心を開いていく。鬼族の使用人たちからもこれまでになく大切にされ、リンのボロボロの心は少しずつ癒されていくが――ある時、奴隷時代のトラウマを思い出させる人物と再会し…!?
【電子特別版】サイ先生の書き下ろしショートストーリーを電子版だけに特別収録!
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Posted by ブクログ
幼くして異世界に落下したリン。
鬼人のロイに出会うまでがあまりにも理不尽で辛い扱いを受けていたのには言葉が出なかったです。
生きる事に絶望していてロイに買われても死ぬ事しか考えられなくなってしまっているとか涙涙で。
ロイにも期待していなく何をされるのかビクビクするだけのリン。
そんなリンに対して色々と勘違いしながらも優しくしてくれるロイ。
鬼人と人間との違いが分かっていなくリンが死にかけて(リン自ら死ぬ為に取った行動があるけれど)慌てふためく姿にはやれやれでした。
ようやく少しづつ心を開いて来た矢先にリンのトラウマを植え付けた相手が現れてリンを苦しめるのには腹立たしくて仕方なかったです。
それに対してロイが怒り二度と関わらないようにしてくれた場面はスカッとしました。
これでリンも、と思ったのにリンがどんどん病んでいく姿が辛くて。
それにロイがリンの苦しみの元である奴隷の証の首輪を外す決意をし外しホッとしたのにリンの「ようやく死ねる」と安堵し取った行動にはもう号泣でした。
けれどロイが自分の角を片方エルフに渡してまでもリンを助け、そこでやっとリンが心の内を全て打ち明けお互いに気持ちを伝え合えたのには感動でした。
リンからようやく凛都へと。
所々凛都がロイのやる事にツッコミを入れているのは面白かったです。
2へ行きます!