あらすじ
君がこの地で幸せでなければ、私は迷わず罪を犯しただろう。
正統な王女であるのに異母兄に王位を奪われ、悪名高い老公爵に嫁がされたティファニー。それでも領地を立て直すべく奮闘した結果、公爵が病死した後も領民はティファニーを慕い続け、彼女も彼らを家族のように大事に思っていた。だが結婚から10年経ったある日、公爵家の嫡男アロイスがやってくる。親戚である彼はティファニーにとって兄のような人。そして、10年前に諦めた初恋の人。動揺を隠しつつ、再会を喜び歓迎するティファニーだったが……。苦悩を滲ませるアロイスから、領地を離れて自分と結婚するよう伝えられ……!?
【目次】
プロローグ
1章 十年後
2章 二度目の政略結婚
3章 秘める想いはかき乱され
4章 欲望と理性のはざま
エピローグ
【著者】
最賀すみれ
2012年『三千の夜の欲望 エロティック・アラビアン』(ティアラ文庫)で作家デビュー。近著に『諦観の皇帝は密偵宮女を寵愛する』(ソーニャ文庫)、『たとえ恨まれていても、わたしはあなたが大好きです!』(ルーニカノベルス)等がある。
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