あらすじ
資産3.7億円の投資家が教える「勝つべくして勝つ投資」
運用中の6つのポートフォリオ全てが対TOPIXを大幅に上回る成績を達成中!
その秘密は1.小型割安株 2.増配狙い投資 3.暴落対策 にあり!
対TOPIX+73.76%のパフォーマンスを実現した3つの戦略が
〇 なぜ有効なのか?
〇 どのようにして銘柄選定をすれば良いのか?
〇 個人投資家の投資成績を左右する暴落対策
を徹底解説。
バリュー投資と増配狙い投資の本質がよくわかる1冊!
第1部 「増配」株投資 戦略篇
01 流行に惑わされない投資手法の考え方
02 王道を侮るなかれ
03 勝ち筋をつかむ小型株戦略
04 増配は神
05 勇気の買い向かい戦略
第2部 「銘柄分析」 実践篇
01 銘柄選びは4段階
02 ポートフォリオ全体で勝つテーマ選定
03 基本のスクリーニング
04 業績安定性によるスクリーニング
05 精度を上げる定性分析
06 各テーマでの注目するべきポイント
07 売りの基準
08 暴落への買い向かい
第3部 もっと投資を深める応用知識
01 S&P500積み立て投資の危険性
02 もっと詳しいPER
03 もっと詳しいPBR
04 マクロ経済の分析について
05 TOB/MBO
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Posted by ブクログ
株式投資においてバズワードになりつつある“高配当”株ではなく、“増配”株に投資し、配当ストックを作っていこうという内容。
また、大型株ではなく小型株、かつ様々な指標(本書内に記載あり)から割安と判断できる銘柄を狙っていくことが推奨されている。
本の内容にはおおむね賛成できるのだが、著書で公開されたポートフォリオを構築しようとすると、それなりの金額が必要になることがネック。
最近は1株投資できる銘柄が増えているが、小型株では1株投資できない銘柄もまだまだある。
そのため、数万円~数十万円を1銘柄につぎ込むのは、資金に限りのある人には難しい(投資資金としてまとまった額を用意できる人は問題ない)。
もう一つ(これは今後も情報公開していただくと解消される)、紹介されたポートフォリオの組成年が浅いものが多いこと。
2~3年の運用機関でTOPIXを上回ったとしても、今後10年・20年と運用するとどうなのかが気になる。
おそらくポートフォリオ内の銘柄を入れ替えたり、新たなポートフォリオを作ったりすることになると思うのだが、長い目で見ると結局TOPIXや日経平均株価といったベンチマークとそんなにリターンが変わらないのではと感じる。
少し疑問点を書いたが、著者の株式投資スタイルに関して丁寧に説明されており、その点はすごく評価できる。
簡易理論株価や安全域の概念はすごく勉強になった。
様々な観点(定性的・定量的)から株を分析し、投資することの大切さを改めて感じた。