【感想・ネタバレ】ブラッドシュガーのレビュー

あらすじ

驚異的に独創的な殺し方。必読。 キャサリン・クーパー【サンデー・タイムズ紙ベストセラー“The Chalet”著者】
魅力的なストーリー、邪悪で鋭い文章、忘れがたい語り手。最高のデビュー作。 サマンサ・ダウニング【ベストセラー“For Your Own Good”著者】
知的で強迫観念を持つ主人公の心の奥底に、読者を引きずり込む。これほど信頼できない人物を、これほど愛おしく思えたのは初めて。 キャスリーン・バーバー【“Truth Be Told”著者】
1ページ目から気に入った。終わってほしくなかった。 ミシェル・キャンベル【ベストセラー“It's Always the Husband”著者】

30歳、臨床心理士。マイアミで幸せな新婚生活を送っていたルビーだが、ある日1型糖尿病を患う夫が、夜間低血糖で急死。ほどなくして、ひとりの刑事が訪ねてきた。ルビーが夫を殺害したと疑っているのだ。刑事はルビーに顔写真を一枚ずつ見せながら言う。「この4人には、きみのすぐ近くで亡くなったという共通点がある」。ルビーは断じて夫を殺してなどいなかった。だが、問題は他の3人だ。実は、彼女が殺していたのだから。大陪審の審理がはじまり、彼女は連日トップニュースを飾り、サイコパス呼ばわりされることに--。

この語り手は信用できるのか!? 果たして彼女はサイコパス??

読めば読むほど謎が深まる、殺人癖のある主人公。いつの間にかあなたも、この女性に魅了されている!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

人に誤解されるのが嫌いな私には
もやもやする場面もあり
そして、爽快さもあった
確かな愛もあった

彼女なりの正義
生き様は あっぱれ
応援したくなる人物だ

切なくも哀しくもあるけれど
頭の中でイメージしやすく
読みやすい
ぐいぐい惹き込まれる作品
これは…映像化を求む!

とにかく面白いものを
読めた!という感じだ

0
2025年07月07日

Posted by ブクログ

 いやぁ〜究極のイヤミスでしたっ!無罪を主張するルビーも、弁護士として彼女を支えるローマンも、どっちもクソ野郎。で、次回作では、学生時代からのプラトニックな関係の似た者同士、クソな二人がくっつくという展開か?!

 しかし、しかし、、、
「わたしはただ、とくにことばの面で、同年齢の子どもよりもずっと進んでいたというだけだ。ことばにこだわりの強い一家の末っ子で、家族についていこうとしていたからだろう」と語る、ギフテッド教育を受けていたルビーは、臨床心理士の資格を取り、言葉を大切にする職業・カウンセラーとして働く。訳者が解説で述べているように、そう!「心情の描写が鮮やかなのである。」そうなのだ!それは見事な程なのである。(訳者の力量も有るのだろう)「読者はきっと、知らず知らずのうちに感情移入するだろう」いや、クソなルビーになんか、感情移入したくない!だが、彼女の口からでる言葉に惹かれ、先の展開も気になりページを繰る手は止まらない。一気読みである。帯で、恩田陸さんが「語りのセンスをご賞味あれ」と書いているが、ホント、それな。

 そして、ふっと書き手のサッシャ・ロスチャイルドの生活を除き見したかのような錯覚に陥り、これは彼女の実体験ではないのか、という気分にさせられた。
そんなわけ無いのに、、、


0
2025年03月17日

Posted by ブクログ

うーん。

帯の煽りは間違ってない。4人の殺害容疑、でも最後の1人は自分じゃない!夫のことは愛してました、という。

序盤は面白く読んだ。豪快に突き抜けたソシオパスではなく、やむを得ず殺してしまうこともあれば死を招いたことを後悔したりくよくよしたりもする、人間臭いひと味違う主人公。でも、後半で失速する感じなのだなあ。
義母と上手くいかなくなって…という嫁姑話が展開する一方で犯罪サイドは逮捕や審理というプロセスの話になってくる。最後にやはり、義母とプロセスを逆手にとった解決策で、なんとなくしらっとしてしまった。

評判が良かったらしいのだが、自分には合わなかった。多分勝手に豪快に殺し、悩まずにパワーで解決する主人公をイメージしていたんだけど思いの外正当に、かつちょこーっと女の力使っちゃってみたり、やや他力本願&ソフトにウェットに解決されちゃったからなんだと思う。

新しくできたおしゃれカフェに入ったらメニューがめちゃくちゃオーソドックスな喫茶店のそれだったら多分、今の気持ちに近い感じを覚えるんじゃないかなあ、って気がする。

0
2025年02月04日

「小説」ランキング