あらすじ
祖母から引き継いだ古書店≪黒猫堂≫を営む猫美――彼には猫と話ができるという不思議な能力があった。その力を使って迷い猫の捜索依頼やよろず相談事も請け負っているが、如何せん引っ込み思案で人づきあいが苦手。話し相手は猫と幼なじみの陽平だけだ。社交的で皆の人気者の陽平がなぜ六歳から十八年もの間ずっと友だちでいてくれたのか、猫美には謎で仕方がない。そんなある日、通称『猫屋敷』に関する心配な情報が入り……。
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泣ける
試し読みのときはもっとふんわりファンタジーなお話かと思ってたんですが、けっこうしんみりとくる描写が多く泣けました。
猫美の情緒が育ってく様子も良いのですが、陽平の一途さにすごくキュンとします。
まさに無償の愛だと思います。
しかし1番泣けたのは親分とワカバのくだりですね。
うっかり電車内で読んでしまい、涙堪えるの大変でした。
Posted by ブクログ
猫と会話が出来る猫美。
内気で人と関わるのが苦手。
唯一の友達の陽平。
何故自分と友達でいてくれるのかが不思議な猫美。
陽平の猫美を好きな気持ちが態度に出ているけど気付けない猫美が純すぎて可愛くて仕方ないです。
ある時から陽平への気持ちが変化していき、でもそれがなんなのか分からないのも猫美だからと。
猫美の為に、猫美を大切に想っている陽平の一途さが凄くて。
色々な猫の為の依頼を受け陽平が助けてくれ猫美がようやく陽平への気持ちが「好き」だと気づけたのに「自分なんか」となってしまうのが辛かった。
陽平がいなくなってしまうかも、となった時に勇気をふりしぼり陽平へ拙いながらもしっかりと気持ちを伝えられた場面は感動でした。
猫達それぞれの物語も感動で、心がとても暖かくなるお話でした。
ペーパーでは2人がいよいよ共に暮らすための、幸せになって欲しいです。