あらすじ
アニメ化もされた大人気少年マンガ「超絶テニス燃くん」の熱烈なオタクである女子大生・美影は、訪れた原画展のメッセージコーナーで奇妙な付箋を見つける。池袋のシェアハウス入居者を募るメッセージの条件は、『「ちょテニ」の同人活動をしている人』というものだった。集まったのは、嗜好も性別も年齢もバラバラの4人。BL好きの美影、夢女子のOL・舞、コスプレイヤーの大学生・直輝、神絵師・メシウマ太郎ことヒデは、冬コミで「ちょテニ」合同アンソロジーを出すべく奮闘することに。友達ともただの同居人とも言えない奇妙な関係を通じて、それぞれの人生は少しずつ変化していく。オタクライフに青春を捧げる男女4人の群像劇。
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Posted by ブクログ
いやあ面白かった。いい話だ。
あるマンガ推しの4人が同人誌を作る約束でシャアハウスで暮らし出すお話。
あらすじ読んで4人が同人誌を作るのために頑張って協力したり喧嘩したり締め切り間際で焦ったりして完成させる話かと思って読み始めたんだけど、思っていたのとはいい意味でだいぶ違った。
これは4人のどこか劣等感を持った人間が好きなことで繋がることで受け入れられて勇気をもらって前を向いて歩き出す、そんな話。
どんな辛いことがあってもこのなんともいえない仲間がいればまた前を向ける、笑うことができる。
その関係がとても素敵だ。
同じものを好きな相手ってやっぱりいいんだよなあ。社会人になってからの好きなことで繋がる関係ってほんとに素敵だと思う。そう再認識した。
さて同人誌が完成しコミケに出店する場面がまた感動的だった。それにしても1000部はすごいな。自分も同人誌を作って売った経験があるだけにその凄さがわかる。
続編を期待したい作品だ。