あらすじ
聖女が受けた『邪神の復活が近い』という神託に従い、物語のクライマックスである邪神討伐に向かうことになった第三騎士団。ジュスタンは故郷の幼馴染みで悪友であるリュカを呼び寄せ、戦力増強して最終戦に臨むものの、邪神のもとからはジェスの父親の気配がするようで、一筋縄ではいかなそう……?
特殊攻撃に耐久戦と過酷な戦況の中、地元じゃ負けなし最強コンビの連係技が炸裂する――!?
さらに聖女は、ジュスタン個人に関する神託も受けていて……?
※本作品の電子版には本編終了後にカドカワBOOKS『図書館の天才少女 ~本好きの新人官吏は膨大な知識で国を救います!~』(著:蒼井 美紗)のお試し版が収録されています。
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邪神討伐、そして...
あらすじに『邪神討伐』とあったのでもしや完結かと大慌て。普段やらないのですがあとがきを先にチェックして、どうやら続編がありそうだと一安心してから読み始めました。
さて、この巻では大きく2つのびっくりポイントがありました。
ひとつは聖女エレノアの恋のお相手。
そしてもうひとつはジュスタンの婚約。
どちらもびっくりはしたものの、自分的には納得です。聖女エレノアの方はとにかく甘々ムードで、ジュスタンの方はなんともまあ微笑ましい。双方、お似合いかと思います。
そうそう、この巻で一番良いとこ取りだったのはリュカですね。
これまで名前は出てきてもエピソードらしいのはジュスタンが実家に帰った際に顔を合わせた程度だったリュカ。第三騎士団のメンバーは元より読者もほぼ『初めまして』なリュカが、クライマックスの邪神討伐シーンでもジュスタンと共に絶妙にカッコいいポジションでした。
そして邪神討伐後、みんなの最強お兄ちゃんをやってきたジュスタンが見せた『直輝』としての表情。
長男だって子供のひとり。親に甘えたいこともあったはず。ずっと頑張ってきたお兄ちゃん。うん、良く頑張ったね。お疲れ様。
さて、これで『滅救』の本編は終わったはずですが、物語はまだ続くとのこと。
ファンとしては嬉しい限りです。
最強お兄ちゃんとドラゴン一家、そして我らが第三騎士団の物語第二幕、期待しています!