あらすじ
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移民・難民…傷害事件が日常茶飯事に
再エネ推進…世界一電気代が高い国へ
中国依存…EVシフトでフォルクスワーゲン社が没落!
LGBTQ+…サッカー・ドイツ代表チーム ピンクと紫の新ユニフォームの愚
今やドイツは国際競争力が24位まで急降下
異常な「極右」排除が突き進む「全体主義」
エネルギー政策の失敗で優良企業が次々に国外へ
ドイツの現在(いま)は日本の未来(あした)!?
ドイツはこんな国ではなかったのに!
・メルケルの「理想」がドイツの「凋落」を招いた
・「移民・難民先進国」の悪夢な日常風景
・LGBTQ+政策がもたらす“国家破壊”
・脱原発・再エネ推進で衰退する「経済大国ドイツ」
・“地獄”に堕ちても“中国”を捨てられない
・米国に骨抜きにされた「ドイツ」、牙(きば)を抜かれた「日本」
日本はドイツを“反面教師”にせよ!
日本人のドイツのイメージは重厚で知的で冷静。しかも、「ドイツにはその昔、音楽も、医学も、法律も教えてもらったし、戦争の時は軍事同盟も結んだし……」などと、親近感の持ち方も半端ではない。多くの日本人は今でも「ドイツとは、真面目で勤勉な人たちが住むハイテク工業国だ」と信じている。
ところが、いつの間にかすっかり様変わり。人々が勤勉に働き、電車や郵便が正確に機能するドイツは、すでにない。それどころか、エネルギー政策の失敗のせいで国際競争力が失われ、この調子ではいつまでハイテク工業国でいられるかも怪しい――。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
現在のドイツの凋落ぶりを他山の石として、日本にはその轍を踏んでほしくないと言う著者の願いが伝わってくる一冊でした。それにしても、ドイツの現在の迷走ぶりは凄くて、移民・難民を無造作に受け入れては、社会保障費を無駄に払って無職の人達を作り出している様は、寒気がしてきます。他にも、原発をすべて廃止し、火力発電も止め、風力だけで電力を維持しようとして、電気代の超高騰を招いてしまい、産業が空洞化に陥っているというのはちょっと理解に苦しみます。それだけでなく他にも様々な政治的問題がゴロゴロと山積しています。日本も労働力不足を補うために海外から移民を募っていますが、将来、ドイツの二の舞になることだけは避けて欲しいものです。
Posted by ブクログ
ドイツのかつての首相メルケル氏に対する痛烈な批判から本書は始まる。彼女は、異様なまでに民主主義を強調し、脱原発を加速させ、移民難民を無制限に受け入れ、LGBT擁護にお墨付きを与え、再エネ、Eブイの促進、中国と接近、EU加盟国の主権をEU本部に移すことに力を注いできた。
ドイツの今日の治安の悪化、経済産業の衰退は彼女のこれらの政策によってもたらされた。
そして、ドイツでは、ユダヤ人と反ユダヤ、イスラム教徒にパレスチナ問題、人道主義を掲げるグローバルエリートとそれに反発する国民など、あらゆる分断と対立が生じている。
メルケル氏は本来保守政党の党首であったが、ドイツを見事に左傾化させた。
そして、何よりも問題なのは、これらの複雑な問題をオープンな場で議論できないことだ。
移民問題を論じようものなら差別主義者と罵られ批判され、社会的地位を失ってしまう。
これは、かつての東ドイツの全体主義にそっくりな現象だと著者は論じる。
日本とドイツは、あらゆる社会現象や人々の思考がとてもよく似ていて、日本はドイツの後を追いかけてきた。
今日のドイツの姿は数年後の日本の姿であることを肝に銘じて日本人はドイツで今何が起こっているか知っておく必要がある。
難民の受け入れに慎重であることは外国人差別とは関係がない。日本人が自分の国を大切に思っているかどうかの問題である。
現代の風潮は、差と差別が混同され、一切の差が存在しないように振る舞わなければならない。このことが息苦しさに繋がっている。
ドイツのこの左傾化は、EU全体に言えること。EUに一番影響力をもつドイツがそうだから当然といえばそうだが、もはやEUの大多数が左傾化している。少数派の右派(バンガリーなど)は、EUの環境政策や難民政策に断固反対しているが、経済が弱いためEUを抜けられないというジレンマがある。