【感想・ネタバレ】戦争の犬たち(上)のレビュー

あらすじ

独裁者が恐怖政治を敷く西アフリカの新興国に、世界をゆるがすプラチナ鉱脈がある――。その情報を知ったイギリス大資本の会長ジェームズ卿は、ある陰謀を思いつく。ほどなくパリに住む傭兵シャノンのもとへ卿の使者が送られた。巨額の報酬と引きかえに提示された依頼は、軍事クーデターをおこし、大統領を抹殺することだった。経済格差、東西の対立、独裁など、虚実交えて世界の情勢を見事に昇華させた巨匠フォーサイスの真骨頂。

※この電子書籍は1981年に刊行された文庫に、新たに校正を加えた形で電子版のみ発売。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

<上下巻を通してのレビュー>

プラチナ採掘権独占を企むマンソン社の会長ジェームズ卿は、新興国ザンガロの独裁大統領を廃すべく、五人の「戦争のプロ」を送り込んだ。消えゆく外人部隊のロマンを謳いあげる雄渾の巨編!


傭兵を取り上げた一作です。
100日間で準備からすべてを含めて、独裁者が恐怖政治を行っている国を乗っ取るのです。
華々しい部分はほんの1割で、その他は綿密な計画や準備などに費やすプロの傭兵の仕事ぶりが伝わってきます。
殺し屋とは決して違う傭兵たち。リーダーのシャノンがまたカッコいいのです。
徹底した調査と準備と、そして仲間に対する絶対的な信頼。
その傭兵をうまく使おうとして、裏をかかれた依頼者。
依頼者たちこそが世界を自分の思うがままにしようとしている諸悪の根源であり、だからこそ戦争はなくならない。

0
2019年09月29日

「小説」ランキング