あらすじ
宇宙飛行士を目指す女の子と彼女に魅了された男の子の感動のジュブナイルストーリー。
「僕」は幼い頃に秘密の図書館みたいな部屋でユーリヤという女の子と出会う。
彼女が僕を「スプートニク」と呼んだ日から、
僕は彼女の衛星になり、まるで双子のように一緒に過ごす。
ユーリヤの夢は宇宙飛行士として月に行くこと。
月を目指していたのは、争いや国境のない世界に憧れていたからだ。
やがてスプートニクも、宇宙飛行士になって
二人で月に立つことを夢見るようになった。
だが、中学生になると、二人の心は離れてしまい、
国境線に背を向けるように別々に歩き出した。
そして、高校受験を控えた満月の夜――
二人の心はまた通じあった。
この日から、スプートニクの長い旅がはじまる。
月までの距離384,400キロメートルを遥かに超えてユーリヤと再会するという旅が。
スプートニクは宇宙飛行士を目指してひたすらに走り続けた。
二人は何度も離れ離れになり、何度も再会した。
種子島で、星の街で、インドネシアの島で、月面で、そして――。
宇宙飛行士を目指す女の子と彼女に魅了された男の子の感動の物語が、待望のコミック化!
七瀬 夏扉(ナナセナツヒ):東京都出身。カクヨム他に投稿作品多数。
紀谷 圭吾(キヤケイゴ):漫画家、イラストレーター。
藍葉 悠気(アイバユウキ):脚本家。本作ではネーム制作を担当。
感情タグBEST3
雰囲気はあるけれど
何とも独特な雰囲気の作品。
まず、絵が独特。
決してうまくはないけれど、味のある絵。
ヒロインのしもぶくれ感などは、ちょっとゆうきまさみを連想させる。
(ただし、ゆうきまさみの方がずっとうまい)
ストーリーはいきなりのSF超常現象系。
それに関しては悪くはないけれど、様々な描写がちょっと現実的ではない。
例えば2話目の隕石衝突。
あんな巨大なものが衝突したら、周囲数百キロが吹き飛ぶレベルだと思う。
また、その直後の2人が衝撃から逃げている絵も、月があのサイズで見える距離とすれば上空何十㎞のレベルで、宇宙空間であんなところまで飛ばされたら戻れないだろうに。
タイトルの意味はかなりエモいし、雰囲気はいいんだけど…、煮詰めが甘く雑な作品の予感。
あと、売り方。
単話を更に前編後編に分けており、1巻あたり20Pもない。
2話後半など実質15Pであり、これでは税込み143円でもかなり割高。
大手出版社のマンガで200P700~800円程度が平均とすれば、本作は200Pに直すと1800円前後にもなってしまう。
それだけのお金をかけてまで読む価値があるかと言えば…ないと思う。