あらすじ
孤独死、絶望死、病死、事故死、自死、他殺……死を恐れる感情はどこから来るのか? 人は必ず死ぬ。だからこそ、人は「どう生きるべきか」を、みな考えている。人は死ぬとどうなるのか、なぜ死者を悼むのか、寿命を伸ばすことは可能なのか、日本と諸外国との死生観の違い。医学・哲学・倫理・葬儀・墓・遺品整理・芸術・生物学・霊柩車・死刑制度などの専門家に、死への「正しい接し方」を聞く。
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Posted by ブクログ
機関紙『Ace』の連載を再構築したもの。養老孟司さん、今泉忠明さんから葬儀屋さんまで28人の専門家がそれぞれの立場からそれぞれの専門のことを書かれています。
読んでいて悲しくなる章もあるけれど、社会的に考えなくてはいけない問題や、そうだったんだ、もっと知りたいと思う内容ばかり。すべてが興味深く読めます。一気読みです。
自分の死後、どんなお葬式にして欲しいか考えなくては、と思っていたけれど、なんだかちっぽけな悩みのような気もしてきました。(でもちゃんと考えます)
Posted by ブクログ
生前に知っておくべき事項『死について』
死に対する専門家等意見書で、範囲は広く死に対する文化・美術・倫理観、事件事故などの検視、解剖の現状から介護・遺品・送還など最後の葬儀までと現状を知ることは大切だ。気になった事は、日本は事件事故での解剖率が低く正当な死因を見出せていない事、無縁墓などから遺骨集約した永代納骨堂・樹木葬が急増しており、遺骨は指定された場所以外での散骨、土葬は法的に出来ない。現代一番の問題は、デジタル遺品(暗号資産・決済アプリ・サブスクなど)への生前での対応、在宅介護で夜間セデーション(在宅介護でモルヒネ・睡眠薬で痛みや苦しみの緩和・夜は眠り朝目覚す)を利用できるなど時代に見合った技術・薬・介護サービスがあることなど知って得する事項が多い。
Posted by ブクログ
ちょっと怖い死を俯瞰するものから、人の一生の最後のページという考えのもの、たくさんの見識者によるコラムのような本でした。
手にした時は、それほどまでに読みたいと言う感じじゃないけど、こんなに厚くて読み切れるかと心配だったけど、一つ一つはサラッと読めるし読んだら引き込まれてしまう。
私は小笠原医師のファンであるが、こちらでも小笠原医師のお考えを拝読できて良かった。
Posted by ブクログ
28人の知識人が教える「死」の授業、と帯にある。確かにいろんな角度から「死」について国や歴史を超えて詳しく書かれていて、本当に考えさせられるお勧めの一冊。【現代日本のお墓事情】小谷みどりさんの「本当はお墓ではなく、死んだ後に思い出してくれる人ができるような生き方を考えることこそが大事」印象的だった
Posted by ブクログ
いろいろな専門家からの「死」。
ある出来事から、少しでも「生命とは何か」を知りたいと思い、読み始めたが、一つの答えがあるわけではないこと、そう簡単な辿り着けない問いだということがわかった。