【感想・ネタバレ】23時の喫茶店 明日を彩る特別な一杯をのレビュー

あらすじ

バイトに明け暮れ、これからの人生に漠然と不安を抱く美大生の伊織は、ある日特別
な条件を満たす客人のみを迎える「真夜中の喫茶店」の噂を耳にする。まるで興味のな
い伊織だが、不思議な巡り合わせでその喫茶店を訪れることに。迎えてくれたのは、人形のように美しく聡明な店主・透子だった。
紅茶専門店だというその店で透子が淹れた一杯と、その紅茶にまつわる話を聞いた伊織は次第に心が解きほぐされ――。
深夜23時。今宵も弱った心を癒す喫茶店の扉が開く。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

共感覚の持ち主である伊織は、両親に言われるまま美大を受験する。だが、受験会場で他の受験者との実力差に愕然とする。本当にこの道で合っていたのか模索している時、ひょんな事から変わった紅茶専門店でバイトする事に…

紅茶専門店アルデバランの店長・透子との出会いが伊織の概念を変え、前へ進もうとする気力を沸かせてくれたのが良かったです。

アルデバランに来たお客さんが少しでも心が軽くなってくれるのがホッとしました。
続編希望です。

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2025年06月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

紅茶好きとしては読まずにはいられなくて。
実在の和紅茶(自分も飲んだことある!)も出てきてテンション上がった。
深夜に紅茶を飲むと眠れられなくなりそうですが。

紅茶専門の喫茶店の話なのだが、個人的には紅茶のエピソードよりも伊織くんが共感覚で見る色の印象の方が強い。
彼視点だからかな。
あとお客様にしろ、伊織くんの周辺の人にしろ、なかなか癖が強いというか、濃いというか。
最後の最後に登場したキャラすら設定もりもりで濃い!
特に伊織くんのお姉さんが苦手なタイプで、正直縁を切ってくれないかなと思うほど。
紅茶の印象が霞む霞む。

伊織くんが見る色に込められた意味、その謎解き。
店主の想い人の真相、店名に込められた意味など、ちょっとした謎解き要素も。
終盤はその明かされる真相と、伊織くんと店主の歩み寄りが、彼の見る色の描写と相俟って印象的だった。
ただその場面は心理描写になるので、紅茶の印象はやはり霞む。
美大の描写もそれなりにあるので、トータル的には紅茶の話というよりは、美術系や自己啓発系として読んだ気がする。
お客さまが店に寄ってくれたことで、立ち直っていくので。
悩みの完全解決ではなく、一歩踏み出すための背中を押してくれる感じだったし。

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2024年10月09日

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