【感想・ネタバレ】ギャルにも負ケズのレビュー

あらすじ

僕……遠谷幸文は、高校でひとり文芸部の部長を務めている。
どんな活動をしてるのかって? 例えば……敬愛する宮沢賢治先生の著書を読んだり、活発に活動……嘘です、部屋にこもって本を読んでいるだけです(泣)。
そんな平和な文芸部に、東京から転校してきたギャル、渋沢美鐘が入部してきた。
なんで? どうして? 全然そういうキャラじゃなくない?
その日から文芸部は、賢治先生の足跡を追って岩手を走り回ったり、「ほんとうのさいわい」を探してみたりと、彼女のペースに巻き込まれて変わっていくのでした。
ちょっと待って(嬉)! 平和な毎日を返して(嘘)!
岩手×文学×恋心=新しい青春小説の開幕!

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Posted by ブクログ

 早月やたかさんとmagakoさんが織りなす
 心ときめき 勇気をもらえる
 やさしいおはなし———


 今回、初めて早月やたかさんの作品を読ませてもらいました。とても丁寧な文章を書かれる方で、ご自身の体験も含めて、世界観を作るのがうまいなぁと感動しきりです。美鐘さんの想う幸せの哲学も深く共感しました。


 文豪の世界観と実際の私たちの暮らし
 憧れ仰ぎ見る人と、等身大の生き様が、
 奇妙に隣り合う面白さ。
 ぜひ、一度お試しあれ。
 激動の時代を生き抜くために、ほっとひといき、
 どうぞ心ゆくまで、癒されてください。





 
 個人的脳内劇場配役紹介 ※敬称略

 ゆっきー:石谷春貴 美鐘:神田沙也加
 
 田沼:寺島拓篤 音澄:石川界人

 部長:上田麗奈

 春芽久先生:佐々木奈緒

 真央:首藤志奈


 です。
 主演お二人は、詳しい方はすぐにお察しの通り、IDOLYPRIDEの主演からお招き致しました。死生観を問い、幸せを目指すという芝居がこれほど似合う2人はなかなかいらっしゃらないと思えるほど、大好きなお方々です。

 部長と音澄くんのささやかなイイ雰囲気については、「わたしの幸せな結婚」主演からお招き致しました。

 先生と真央ちゃんも、IDOLYPRIDE・サニーピースのお二人からお招きしています。※佐伯遥子&兵藤雫






 ※
 以下、ネタバレを含みます。
 個人的雑記です。
 時間の許す方のみお付き合いくださいませ。







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 さいわいとは何か

 その問いに答えはなく、問い続けることこそが、人の生き様。そうした意識に目が覚めた人たちが増え、またその影響の元となった作品たちも数多くあります。それらがたまらなく好きで気に入っている人には、いたく読み応えがある作品だったのではなでしょうか。しかも———オタクにやさしいギャル、は全人類普遍の愛おしさ(!?)ゆえに、無条件でテンションがあがりますもの!笑笑
 特に有名なものですと、仮面ライダー555があたるでしょうか。映画の主題歌詩にもある、『懐かしい未来』のために『問うことをやめない、それが答え』という言葉は、まさしくこの作品を一言で表しています。
 しかも、私が個人的脳内劇場でお招きした神田沙也加さんは、この、『懐かしい未来』という言葉をいたく気に入っていたようで、ご自身の曲でこの歌詞を歌う時、とても高らかに、大切に気持ちを込めている様子が伝わりました。
 身体はやがて、死して別れるときが来ても、魂と絆は不滅だと、つくづく信じられます。


 太宰治さんも、怒涛に飛び込み、愛の言葉を叫ぶところにこそ、愛情の実態があると信じていました。
 宮沢賢治さんも、『風』に、心のときめきや、何かが始まる予感を見出していたのは……目には見えないけれど、触れようと思えばそこにあり、それがあるからこそ息をして、声を出し、言葉と想いを届けて、絆と、愛と、命を育むことが出来るのだと、分かっていたからではないかなと思います。
 空気は当たり前にあるものであって、自覚することは少ないですが、これがないと、私たちは存在することすら出来ないのですから、無条件で私たちを生かしてくれているこの空気こそ、まさに愛そのものだなぁと、ぼんやりながら、私は実感しています。
 私の慕う入間人間さん(安達としまむら)や、はとさん(ノラと皇女と野良猫ハート)も、目に見えない『風』と、愛の有様を描くことを得意としています。その元となったのが、まさか宮沢さんなのかなと想うと、絆の長さに感慨深いものを覚えます。同じ時代を描いた作品として、『さくレット』も例に挙げておきたい……大正ロマンは名作が多いです。その時代に興味を持つことで、戦後史の正体に気がつく若者が増えているのも、あながち、エンターテイメントの侮れない魅力だと思えます。※グローバリスト(ネオコン、トロツキスト、WEF、WHO、経団連、財務省など)(海外では3Lettersと訳されるそうです。三文字で略せる機関はグローバリストだと。FRB、FBI、CIA、BLM、など) フィクションはもちろん空想だと距離を置くことは大切ですし、実際の歴史は事実に基づいて丁寧に学ばないといけませんが、それはそれ、物語を読んでいて、その時代の暮らしに想いを馳せて、好きになっていくうちに、調べ、いつのまにか研究者ぐらい賢くなっていたというのは、素晴らしい『おつり』だとは思いませんか。笑 夢中の産物こそ、その人の知的財産であり、人徳そのものです。



 ちいさなしあわせに気づいて、しあわせだなぁとときめき、感動する。
 その積み重ねが、しあわせになる。
 まさに、ほんとうのさいわい のひとつの究極形だと思いました。
 私の好きなMyGO!!!!!の『一瞬の積み重ねが、一生になる』という言葉にも似ています。
 つくづく、集合知というものを私は信じてしまいます。人の集合的な意識が、ものすごい速さで高まっているのを感じます。

 焼け野原になった日本の後。
 昭和の天皇陛下が植林をし、その後に続いた国民皆さんがいるからこそ、今も私たちの暮らしには、緑があります。おいしい真水と、大切な食料は、木々が吸い上げる水によって初めて生まれます。実は,世界では、石油よりも水の方がずっと高価なのです。外に出ないとなかなか知り得ないことですが、日本は、すごく恵まれています。

 その、気付きづらい、見つけづらい、ちいさなしあわせを、ああ幸せだなぁ……と感動したり、ときめいたり、恍惚と受け入れることで、窮屈だ、不幸だと思っていたこれまでとは、大きく違った視界が見えて来ると思います。

 怪しげな新興宗教に誘われずとも、こうして小説を読むだけでも、ふっと気づける大切なことはたくさんあります。

 どうか皆さんのこれからの毎日が、
 あかるく、やさしく、おだやかな、
 幸せな日々になりますように___

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2024年11月15日

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