あらすじ
―住まいは小さな心地よい居場所の集合体と言えるのではないかと思います―
まえがきより
豊かに暮らせる小さな家をつくる達人の著者が、
経験をもとに “小さな家のレシピ"をまとめました。
写真と図面を合わせて70の項目があります。
心地よい小さな居場所づくりのアイデアがたくさん詰まっています。
目次
■レシピ抜粋
小さな家は最大のエコ
小さくして質を上げる
常識的な寸法を疑う
場所を多義的に使う
あちこちに居場所を設ける
開口部近傍に心地よさは宿る
敷地目一杯に建てない
対角線( 最大視覚)を活用する
小さくても子供たちが遊びに来やすい家を考える
小さな家こそ、おおらかに暮らす
1坪の標準
小さな家は建具のデザインが効く
小さな家こそ、設計が自由
外観は素材を理解して決める
金物をケチってはいけない
小さな家は心地よさのセンサーが磨かれる
家具も部屋のボリュームに合わせて設計
小さな家は名作が多い
天井に照明を付けず、灯りの重心を低くする p.062
天井は低めに
玄関はコンパクトに
小さな家でも外物置は必要
軒は出せなくても庇はしっかり出す
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
小さなおこもりスペース素敵。
畳と障子、木が好き。
家を建てることがあれば、造り付けの家具や家に合わせた家具を建築家に提案してもらって、トータルコーディネートしてもらいたい。
そして木はやっぱり植えたい。そのときはやっぱりカエデ一択。
Posted by ブクログ
家を建てる、建て替える、リノベする前に、ぜひおすすめしたい1冊。
敷地一杯になるべく大きな家を建てるぐらいなら・・・少し狭くしても、住みやすい環境。
天井の低さや建具など具体的な例がなるほどと思うものが多かった。
家を建てる気は全然なかったけど、少し家を建てたくなった。そういう家に住みたい。
Posted by ブクログ
小さい空間の中に、色々なアイデアが散りばめられているので、見ていて楽しいし、いいなと思う“レシピ”がたくさんありました。家を建てる上でとても参考になると思います。
Posted by ブクログ
ウットリと楽しい。視点が他の建築家さんとは違って、新しい発見がいっぱいあった。フルに取り入れたらお金がかかりそうだけど、マインドとか部分的なものはすごく参考になる。ホントにうっとりする。
Posted by ブクログ
父親が子供に分かり易く語りかけるような表現。
説得力のある自ら経験を積んだ数字。
日々の気付き、一流に触れた時の気付き、それらを反芻して自らのものにしていなければ、これだけ平易に語ることは出来ないでしょう。
表現、写真、シミュレーションまで活用するプロとしての伝える力。
自らの血肉にする力、伝える力、プロとしての真剣な血流が裏に感じられる一冊です。
Posted by ブクログ
無駄な空間が少ない小さな家の方が、むしろ魅力的なこともあると思えるようになった。
また、紹介されている家具がとても素敵だと感じた。今後買い替える時の候補にしよう。
Posted by ブクログ
読みたかった伊礼さんの本を初めて読みました。
タイトル通り「小さな家」にテーマを絞った一冊でわかりやすかった。小さくとも家中動き回れるであるとか平面的に小さくするだけではなくて縦方向にも考えを張り巡らせてバランスを考えられている。小さくとも広く見せる、感じる事ができると伊礼さんの考えが随所に表れている。
4人家族でミニマム30坪を基準にされているというところが一番響いた一冊でした。
Posted by ブクログ
小さいことはそれだけでエコだけど、快適でなければわざわざ新しい家を建てる意味がないから、「小さくて」「快適」の両立を目指すこの本は大変面白い。
機能的なキッチンならあんまり動かなくて済むし、廊下がなければ廊下の掃除をしなくていいし、ものぐさな私は広い家になんか住みたくなくなってきました。
俵屋旅館は建築家にとってものすごく疲れる旅館。勉強になりすぎて思わず実測しまくっちゃうから寝る暇がない・・・という話は「むべなるかな」と笑ってしまいました。
Posted by ブクログ
建築の本は大体難しくて専門的な言葉が使われることが多いが、平易で少し砕けたゆるい感じの文章で書かれており、建築専門でない方にも伝わりやすい本になっている。
家は大きければ大きいほど良いという考え方は時代遅れで、ミニマルで必要十分な暮らしができた方が豊かだという考え方。小さいけれど快適に過ごすためのレシピが70も載っていてワクワクして読むことができた。
ただこれには建主が本当に必要なものを理解しているミニマル思考であることが前提だと感じた。