あらすじ
特集は「『美しい』ってなんだろう」です。美しい絵、美しい景色、美しい音楽……あらゆるものに「美」は潜んでいて、何を美しいととらえるかは人それぞれのはず。今月は「美」について考えます。童話欄は、ほそかわてんてんさん作「みんなボタン」。「絵本作家の元気のもと」欄には杉田比呂美さんが登場です。
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
時々気が向いた時に読むことにしたの。
「私のキレイは私が決める」って…それな!!まさしくそれ!
それでいいやん!
幾つになっても好きな物着るでいいやん!
TPOに合ってればいいやん!
でも私もこの方と同じくお腹だけは出せないなぁ。
冷えちゃうもん。笑
そして私先日書店で「福音館の児童書目録2024」なるものを入手しまして!(歓喜)
福音館で今出版している絵本児童書がずらーっ!と簡単なあらすじつきで見られるというなんとも素晴らしい本!
超分厚くてずっしりとした本なのに無料!
福音館書店さま、ありがとうございます♡
これからもついていきます(*´∇`*)
Posted by ブクログ
ようやく借りることができました。まずは気になったコーナーから。
川内倫子さんの写真「十月の光」
この連載を見るようになって実感できたことの一つに、晴れていなくても光は存在しているんだという、よくよく考えてみれば当たり前なことなんだけれども、そのお陰で見ることができた、曇り空の中に浮かぶ気球の、規則性と偶然性の狭間で生み出されたような配置には、今月号のテーマとも合致しそうな美を感じられた。
サントーシマ香さんの「ヨガでみつめる私の時間」
屋外でする「ヤシの木/ゆれるヤシの木のポーズ」が開放的で気持ち良さそうに思われる中、私が印象に残ったのは彼女の文章の中の『誰も傷つけずに、ただ生きているだけで、百点満点』であり、どんな状況でもこう思えれば良いのだけれどもと、嫌味ではなく率直にそう思ってしまうのが悲しい。
長田杏奈さんの「私のきれいは私が決める」
熱中症で多くの人が搬送された、今年の猛暑に於いて、「ノースリーブおばさん」がいかに見苦しく迷惑か熱弁する人が出てきたことを知り、中でも驚いたのは、その『見苦しい』という言葉であり、人それぞれに美的価値観が異なるのは分かるけれども、だからといって個人の自由を縛る権利があなたにはあるのですか? と聞きたくなる一方で、如何に目に見えるものでしか他人を認識していないのかがよく分かって、もっと内面を見なさいよと思う以前に、見苦しいという言葉がどれだけ人の心を傷つけるのかを、もっとよく考えた方がいいと思う。
高井祐子さんの「心のセルフケア」
セルフケアに関する疑問点として、『自分で自分に声をかけるなんて寂しすぎる』という言葉が、まさにぴったりだと思われた中、それでは他の人にかけてほしいのかと思っても、それがどれだけ辛かったか頑張ってきたのかということを一番よく知っているのは、自分だということに、初めてセルフケアの意義を理解することができたような気がした。
「読んであげるお話のページ」は、ほそかわてんてんさんの「みんなボタン」で、同じボタンでも、それぞれに個性や役割が違うけれど、それでもみんなこうして生きているよといった素晴らしさを、素朴な絵にクスッとさせられながらも考えさせてくれる。
特集「『美しい』ってなんだろう」
「『美』とは何なのか?」 加藤有希子
美についての一般的な定義や、哲学者カントの言葉『美は普遍性も持つけれどもすごく個人的なものだ』も興味深い中、最も心に残ったのは『私たちは答えがない世界』に生きていて、『なぜ生まれ、なぜ死ぬのかとか、重要なことほど何も分からない世界に暮らしている』からこそ、『誰かと美しいものを共有し繋がることで孤独を解消してくれる』ことには、とても肯けるものがあり、美しいものが孤独解消に繋がること、それは私という個が、謎深き他の人に認められたことによる幸せでもあるのだろうな。
「美術館で芸術作品を楽しむには」 林綾野
いくら親がこれを見せたいからといって、子どもを美術館に連れて行っても、そもそもずっと立ちっぱなしで、しかも静かにしていないといけない、この辛さは子どもの頃を思い返せばきっと分かるのではと思われる中、「ではどうしたらいいの?」という問いに対して、それは自分で見つけていくものというのも何となく想像がつく中でハッとさせられたのは、よく芸術作品を画面で通して見るのと実物を見るのとでは全然違う、その理由がいまいち言葉にしづらいなと思っていた時、『実物は描いた、作った作家本人がその目で見ていたもの』という文章に「これだ!」と感じた、それは作家がどのような思いで向き合っていたのかを、時を超えて想像し体験できるのだという、それってなんて素晴らしいことなんだろうと、素直に感動いたしました。
そして「母の友」の悲しいお知らせとして、ブク友さんから教えていただいた、2025年3月号で休刊するという、もうこれがショックで、ここでしか読めない、これから学ぶべきことや母や子どもへの優しい眼差し、そして様々な面白い絵本や絵本作家のパーソナルな部分を知ることができた希少な雑誌であっただけに、誠に残念でなりませんが、せめてこれから発刊されるものを、今までと変わらずに読み続けて、その素晴らしさを少しでも伝えることができればと思っております。
それでも来月11月号は、毎年恒例の絵本好きには嬉しい、特別企画『こどもに聞かせる一日一話』が帰ってきて、今年もまたやります、「30話全て、ひと言レビュー」!!
乞う御期待(とはいっても、来月まで借りられませんがね。買うお金無くて申し訳ない)。