あらすじ
汚れちまった東京五輪のリベンジ! スポーツの未来のために、男は立ち上がる。夢と興奮に満ちあふれた祭典――こんなオリンピックをみんなが待っていた!
2024年8月、パリ五輪閉幕直後に米西海岸大地震が発生。わずか4年後に迫った2028年のロサンゼルス夏季五輪開催が困難となり、東京代替開催案が浮上する。スポーツマネジメント会社社長の猪野一斗は、追い出されてしまった古巣の広告代理店・弘朋社の横暴専務に命じられて東京五輪2028の開催に奔走することに……。
コロナ過により無観客開催を余儀なくされ、スポンサー選定で汚職に塗れてしまったかつての東京五輪2020。突然の代替開催に国民の反対の声が多いなか、リベンジを果たすことはできるのか。競技数の大幅削減、予算は2020年の10分の1、画期的なIT技術の導入、史上最大の1000億円クラファン――誰もが不可能だとあざ笑う企画を、たった4人の仲間で実現できるのか。
スポーツの未来を切り開くため、猪突猛進のサラリーマンがあらゆる妨害と困難を乗り越え、「夢の祭典」を再生する。逆転と感動の企業エンターテインメント小説!
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Posted by ブクログ
(オリンピックが大好きな人間としての感想です)
楽しみにしていたTOKYO2020がとても残念なことになってしまい、さらに札幌大会まで夢と消えてしまった今、一筋の希望を求めるように手にした一冊。
率直に言えば都合が良すぎるサクセスストーリーなんですが、おそらく多くの人が心の底に抱いているだろうオリンピックのあるべき姿を形にしたような物語でした。
政治家や広告代理店が悪の権現のような描き方をされていて、実際にあった汚職事件の記憶と重ねて、五輪の裏側は本当にこんな世界になっているのかも?と信じてしまいます。
この本のようなオリンピックが開かれることを、それを日本で見られることを、切に願います。
Posted by ブクログ
いやー、臨場感のある近未来のスポーツビジネスと純粋なアスリートの戦いの物語だった。今年は何があったかな?あー埋立地で官製お祭りがあったんや。委員の皆さん、O府議員連のI会の先生たち、これ読んだらどうかな。結局D通に上手く踊らされてるのが分かるかな分からんかな笑