【感想・ネタバレ】京都の最強神社 12社の謎を読み解くのレビュー

あらすじ

平安京が変えた神々の世界
平安京は794(延暦13)年の誕生以来、1869(明治2)年まで都であり続けた。
日本の都のなかで最長であり、日本史に大きな影響を与えた。
日本人の信仰にも大きな影響をおよぼし、神社の姿は変容・発展した。
本書では、前作『最強神社と太古の神々』と同様に、
『古事記』『日本書紀』に登場する神々を祀る神社を「最強神社」と定義し、
京都に鎮座する12社を取り上げる。
具体的には、平安京以前の神社の姿、桓武天皇と渡来人、最強神社の政治力・経済力、
藤原氏の謎、菅原道真と怨霊信仰など。最強神社12社・注目神社19社のリストとマップも付属。
これまでとは異なる京都を、神社を知ることができる1冊。

(以下、目次)
はじめに
京都の最強神社・注目神社マップ(1)
京都の最強神社・注目神社マップ(2)
第1章 平安京以前の最強神社
第2章 桓武天皇と、怨念渦巻く平安京
第3章 最強神社の政治力・経済力
第4章 最強神社から読み解く藤原氏の謎
第5章 怨霊から神になった菅原道真
第6章 神の都と、神社の変容
おわりに
京都の最強神社・注目神社リスト

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Posted by ブクログ

出先で書店を覗いて眼に留め、入手して読んでいた一冊だ。なかなかに興味深い。
神社、中でも京都市内や近郊の神社に纏わる様々な話題を提供してくれる1冊である。
「神社」と一口に言っても様々なモノが在る。そういう中で「最強」というような呼び方が出来そうな存在は、起こった時期が相当に古いとされていて、『古事記』や『日本書紀』にも登場するような神々を祀ったという場所なのかもしれない。また、そういう例に該当するのでもなくとも、少しずつその権威を高めて行った経過を有する神社というのも見受けられる。
こういうような神社を巡る詳しい話題を提供してくれるのが本書である。
京都が都ということになる以前の奈良では仏教寺院が大きな存在感を占めていた。対して京都では神社ということになるのかもしれない。神社に天皇が出掛ける、上級の貴族たちが出掛ける、彼らが神社を後援するということが折り重ねられたということになる。
実は各地で神社を訪ねてみるというようなことを好むので、本書は大変に興味深かった。

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2024年08月22日

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