あらすじ
年の瀬の江戸の町。三両の入った財布を拾った金太郎は、持ち主の吉五郎を探して届ける。ところが吉五郎は、いったん落としたものを懐に入れるるわけにはいかないと言い、頑として受け取らない。しまいには金太郎との間で大げんかとなり、とうとう奉行所にうったえることに。事情を聞いた大岡越前がとった行動とは? 江戸っ子の意地の張り合いをみごと裁いた大岡政談「三方一両損」が、楽しい絵本に!
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Posted by ブクログ
これは落語にもある有名なエピソードだから、知っている子もいるだろう。改めてよくできた話だと思う。
リズムもいいので、読み手は気持ちよく読めるだろう。簡単な解説がついているのもいいね。
Posted by ブクログ
講談の定番ネタを絵本にしたもの。
著者自身も講談師。
本書は時代劇でも有名な大岡越前のいわゆる「大岡裁き」エピソードの一つ。江戸っ子同士のつまらぬ意地の張り合いが元のけんかを、大岡越前がしゃれたお裁きで解決したという話。
なお、講談では大岡越前のエピソードは多くあり、「大岡政談」としてシリーズものになっているとの事。
あと、本書は「眠り猫」と違って、巻末に簡単な解説が載っている。