あらすじ
魔力が少ないせいで、竜の世話係という過酷な仕事に就く伯爵令嬢のアルジェリータ。
老公爵に嫁ぐはずが、迎えた若き将軍・マーガスに訃報を知らされ、行場を失ったはずが――
「俺と結婚すればよい」彼の妻となることに!
愛竜の世話係を任され、あくまで”仕事”だと思っていたのに彼は本物の妻として扱ってきて……。
これは契約結婚じゃないんですか!?
【電子限定! 書き下ろし短編『マーガスとウェルフィン・夏』を収録!】
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
虐げられてきて竜の仕事に生きがいが寄り添って竜のお世話をしていたアンジェリータの竜に対するリスペクトがすごくて、読んでいて楽しかったです。そして、アンジェリータの境遇がきつくて、自分を過小評価している彼女がちょっとずつ前向きになっていく過程がすごく丁寧で素敵でした マーガスさんの空回りの熱意にちょっと楽しかったです。結構好き好きアピールしているのに、全然気づいてくれないアンジェリータが見ていて微笑ましかったです 空回りちょこっとヘタレヒーローな感じもよかったです。甘いシーンがあんまりなかった気がしますね
Posted by ブクログ
アルジェリータの自己肯定感の低さとマーガスとのすれ違いがもどかしい物語だった。
マーガスがさっさと種明かしをしていれば、あそこまでややこしくならずに済んだのに。
結局突破口を開いてくれたのが、騎竜のポルカだったという。
突破口(物理)
そこからは、その勢いのまま、王女へ、そして実家へ徹底的な言葉でもって訣別を果たした主役カップルよ。
急に強くなった……!
面白かったのは、そんなマーガスに全く遠慮のなかった使用人兄妹。
山岳民族出身からか、普通の商人たちと考え方や言動が一味違ってよかったです。
なんというか、話全体としては面白かったのですが、ヒロインがあまりにも卑屈でそのせいで話が進まない場面にイライラ。最後に急に自信が湧いて王女や家族に対応するのにもちょっと違和感があって、それが残念でした。