あらすじ
「ねえ、リオネル、わたしと結婚しない?」
『ふとまし令嬢』なんて呼ばれている引きこもり気味でぽっちゃり体型の侯爵令嬢のエステルは、向かい側で読書をしている幼馴染のリオネルに訊いてみた。婚約してくれるなら書いた小説を最初に読む権利を付けると言ったらリオネルは食い気味に返事をしてくれて、二人は契約結婚をすることに。
実は前世の記憶を持つエステルの唯一の趣味は、小説を書くことだった。両親からそろそろ結婚相手を探したほうがいいと言われたものの、この趣味を理解してくれない相手と結婚するのは絶対に嫌だと思っていた。
そこで幼馴染であり、趣味を理解してくれている男爵家次男で宮廷魔法士のリオネルに契約結婚を持ちかけた。するとエステルが思っていた以上にリオネルは結婚に乗り気でとんとん拍子に話は進み、二人は婚約した。
実はリオネルにとっては嬉しい提案だったのだ。なぜならリオネルは彼女と結婚するために『筆頭』宮廷魔法士を目指していたのだから――。
婚約したばかりの二人だが、リオネルは筆頭の座を掴むために隣国同士の戦争へ戦力として赴くことになった。ずっと一緒だった幼馴染とこんなに長く離れたことはない。エステルは遠く離れたリオネルとの手紙のやり取りを通じてリオネルの気持ちを知り、自分の気持ちにも向き合うことになる。
これは小説を書くことが趣味のぽっちゃり令嬢エステルと、エステルのことが大好きな天才魔法士リオネルの契約結婚から幸せになるまでの物語。
書き下ろしでは筆頭となったリオネルとエステルの後日談3作を追加しています。
感情タグBEST3
互いに相手を大切に思っていて。
でもリオネルはずっと前からエステルに恋していて思いをかなえるために努力していた。
今はまだ表向きはエステルからの契約結婚という形になっているけれど、
リオネルは外堀をどんどん埋めてるし、二人の思いが重なるのも時間の問題でしょうね。
次巻が楽しみです。
良かったです。
リオネルとエステルって、両思いなのに、お互いの負担になりたく無い。とか思ってる。
エステルは、少し太ってて、自分に自信がないけど、リオネルは、健康な方がいいよ。って。
エステルを、誰にも取られたくないから。
なんか、2人共、可愛い。
2人の時間の過ごし方も、素敵。