あらすじ
「修ちゃんがごはん食べてくれるだけで、よかったんだ」
「この口は、元々智也を食べるためにある」
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去年の冬から、幼なじみの智也と修平はルームシェアをしている。
「ただの幼なじみ」「ただの友達」「ただの約束」……のはずだった。
気持ちが抑えられず、修平にキスしてしまった智也。
気まずい気持ちで家に帰ると……!?
終わりに向かっていく世界で、ふたりは今日も食卓を囲む。
約束に囚われる、グルメBL!
感情タグBEST3
匿名
こんなに好きな作品初めてです
「食べることで生きる」という根源的なテーマに、「食べたいほど(食べられたいと思うほど)に愛している」という、極限の愛情が重なる物語でした。
登場人物たちの言葉が洗練されていて、無駄がなく、それでいて親しみやすい温かさがありました。
作者様は読書家なのでしょうか。
「間」の取り方が秀逸なうえ、余白の中に込められた2人の感情が繊細に描かれた表情から伝わってきて、映画を観ている気分になります。
物語の中で2人が選んだ結末は、私には最愛の選択だったのだと感じられました。
何度も読み返して浸りたくなるそんな一作です。大好きです!