【感想・ネタバレ】追放された元王子様を拾ったら懐かれて結婚して家族になりました【電子特別版】のレビュー

あらすじ

働きものの父と美しい母を亡くし天涯孤独になった青年のシャルル。両親が遺してくれた人里離れた家で慎ましく暮らしていたが、ある日家の前で行き倒れていた男を拾う。その正体は偽聖女に嵌められ元婚約者を断罪しようとするも、自らが返り討ちにあって王都を追放された元王子・リュシオンだった! 瀕死のところをシャルルに甲斐甲斐しく世話をされ、みるみるうちに体調が回復したリュシオンは、命の恩人であるシャルルのためにこれまでやったことのない家事や料理にも挑戦。ひとつ屋根の下、孤独な者同士で穏やかなスローライフを送るうちに互いに惹かれあうが、そんなに二人に黒い影が忍び寄り…!?

【電子特別版】萱森まや先生の書き下ろしショートストーリー「髪の一筋まで愛してる」「王都でのバタフライ・エフェクト」を電子版だけに特別収録!

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ネタバレ 購入済み

幸せがいっぱい

さいっこーに面白かったです!
天涯孤独でお人好しの青年シャルルが自宅の前で拾ってしまった骸骨同然の行き倒れ。実は断罪返しで追放された元王子様でした。この出会いから始まる濃厚な1年間とその後の甘々でちょっとコメディタッチの日常物語です。
追放された悪役令嬢の物語はいくつか読みましたが、追放された王子様...というのはちょっと新鮮。しかも初登場時はほぼ骸骨で行き倒れです。インパクトあります。
本文はシャルルとリュシオンの視点で語られますが、その心の声が楽しくて楽しくて。結構長い物語なのですが、読み終えるのが惜しいほどでした。
番外編も面白かったです。薄い本の作者が誰なのかが最後に明かされますが、『あー、あの人か!』と妙に納得してしまいました。
多少のピンチや波乱はあるものの、基本的に甘々な日々を楽しむ作品です。リュシオンに懐かれたシャルルが絆されていく様子も両想いになってからも幸せがいっぱいでほっこりします。
思い出話でしかお目にかかれないシャルルの両親の物語(シャルルのお母さんが可愛い!)や大分端折られた感ががある2年目のエピソードももっとたくさん読みたかったです。
続編欲しいです!

#笑える #ハッピー #ほのぼの

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2024年06月03日

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