あらすじ
存在しないはずの本を買ってしまう「継ぎ穂」、空中散歩を楽しむ「21gの冒険」、異国のラジオが聴こえ始める「混信」、図書館の地下に迷い込む「地下図書館探検譚」。
日常から地続きの〈不思議な世界〉に読者をいざなう、極上のローファンタジー4編を収録。ネットやCOMITIAで大注目の才能による商業デビュー単行本。
感情タグBEST3
匿名
面白い
個人的な感想です。
素敵な作品に、作者様の創作活動にも興味を感じます。
電子書籍で出会えなければ、知り得なかった作品です。
良い作品を読ませて頂いたことに、感謝しています。
Posted by ブクログ
日常の隣にあるファンタジー。
ちょっと足を踏み外したら迷い込む、こんな世界が、本当にありそう。
そういう感じはpanpanyaに近い。
でも絵柄は等身大なので、よりエモーショナルに世界を味わえる。
といったゴタクは野暮かな?
単純にこの本好き。
不思議空間にワクワク!
初読みの作家さんです。素敵なレビューが多いので購入。レビュー通り、構成もお話も面白かったです。中でも、図書館の地下の話が好き。日常生活のすぐ傍にある謎の空間…ワクワクしました!
好き
すごく好みでした!「継ぎ穂」が一番好きかな。読んでいる間、お話に引き込まれて完全に現実を忘れました。独特の浮遊感がありますね。
Posted by ブクログ
Twitterで見かけて、これは絶対に面白いと確信したので紙の本で購入。そしてさればよ、完璧!!!物語の始まりと終わりをそっと物語の階層で包むやつがカッコ良すぎて身悶えした。
すべての短編が素晴らしい書き込みに満ちていて、読んでいて純粋に楽しい。個人的には「混信」に横たわる物語への視座に唸るところがあった。
まごうことなき傑作、著者のさらなる活躍に大いに期待したい。
Posted by ブクログ
4つの短編がどれも素晴らしく良かった。
一番好きなのは『混信』。
異国のラジオが毎週金曜日に聴こえる。
島国で島嶼ぽい世界で、とても平和。
なのに突然戦争だか紛争がはじまり沢山の人がラジオの向こうで亡くなる。
少し怪談ぽくてめちゃくちゃ好みでした。
画もはなしもめっちゃ好きなので作者のちょめ先生を要チェックしたい。
SNSの知り合いの方も良かったって言ってたのでもっとみんなに読まれたらいいなー。
匿名
最高の読後感。
Xから「序」と「接ぎ穂」を読み、圧倒的な画力と上質なメタフィクションっぽさ、世界観に惹かれて即予約→購入しました。
緻密でうつくしい絵で紡がれる不思議な物語に、ただただ息を呑みながらページを進めました。読み返すとハッとできる細かな仕込み、見事と言うしかありません。
買って損のない一冊です。
Posted by ブクログ
ファンタジー系の短編集。
緻密な背景とすっきりしたキャラクターデザイン、凝った世界観と緩やかなドラマのギャップが楽しめる一冊です。読みやすい語り口なのに情報量が多く、くすっと笑えてじんわり泣ける、不思議な読み味の短編集でした。
個人的には「接ぎ穂」と「21gの冒険」が特に印象に残りました。
◇接ぎ穂
12ページしかない同人誌を買ったところ、読むたびに内容が変わり、毎回面白いところで終わってしまう——というマジックリアリズム的な設定の作品。
読んだ内容を記録できないため、なんとなく残った印象を頼りに、主人公が自ら続きを書き始める。
他者から受け取った面白さの種が主人公の中で開花し、新たな創作物として生まれ変わり、やがてまた別の誰かへと受け継がれていく。技術論を一切語らず、創作への純粋な愛だけで一本書ききったのは、むしろ潔くて珍しいです。
オカルト的な設定でありながら誰も傷つかない、優しい世界観も好印象でした。
◇21gの冒険
交通事故で亡くなった女性が幽霊となり、することもないので自分が入る墓を目指して冒険する物語。
亡くなった人間は魂が尽きるまで幽霊として街を彷徨うという設定が、優しさと儚さを同時に漂わせていました。
年齢以外の素性が一切語られないまま淡々と冒険していく展開はさっぱりとしていて心地よく、それでも読み進めるうちに自然と思い入れが深まっていく。
未練を残さず静かに消えていった彼女ですが、思わず涙ぐんでしまいました。