あらすじ
民間人の小鳥遊(たかなし)と職員の浅倉は林の中で行方不明になった子供を捜していた。小鳥遊のおかげで怪異に攫われていた子供の手がかりをつかみ、怪異と直面。浅倉の迎撃で子供を救い出す。森の能力に目をつけ、彼をバイト代で釣って新たな相棒にする。その後も浅倉は「海で度々人が引きずり込まれる」「とあるアパートに住んだ人は全員自殺する」などの案件を受け持っては、小鳥遊とともに体当たり捜査を進める。徐々に浅倉への恋心を募らせる小鳥遊。だが、二人の距離は一向に縮まることは…ない。浅倉には忘れられない過去があり、怪異への憎悪があり、討伐するには理由があったのだーー。小鳥遊はその一端をある事件で知ることになったのだが、その直後、浅倉にとって最も過酷な怪異が発動する――。果たして小鳥遊と浅倉はその怪異にどう立ち向かうか――。怪異アクション&ファンタジー&ホラー&ミステリー!
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Posted by ブクログ
怪異(人を喰らう化け物)が世界的に認知された世界。鳥の警告が聞こえるという特殊能力を持った女性大生が、怪異討伐公務員の相棒にスカウトされてさまざまな怪異と立ち向かってゆく。
動物を依代にする怪異の設定は面白いが、タイトルからもう少し鳥が活躍するかと思いきや、意外に存在感がなかったのが残念。
Posted by ブクログ
やるなと言われたことを、マニュアルにも書かれてある禁止事項を守らず、ゆえに窮地に陥る陽世のことがどうにも受け入れらなかったけど(社会人視点だと、どうしてもないわーとなる)その性格が最後の最後で活きた気はする。
でないと、最後の因縁の相手に喰われていたと思う。
そう言えば相棒の浅倉さんも一人で突っ走るタイプだった。
陽世とは方向性の違う一人暴走タイプだけれど、今にして思うとお似合いの二人なのかも。
動物の遺体を依代に生じるという怪異、その怪異の対応方法などはユニークだったし、陽世の鳥からの「警告」を聞き取れる能力も面白かった。
サブキャラもお気に入りのキャラが多い。
五十鈴さんの正論と詩織さんの何処までも怪異オタクなところ、更科さんのブレないインチキ具合も好き。
浅倉さんの行動理念もプロローグを読めば理解できる。
理解できないのは、陽世の行動だけだった……なぜ彼女は改めないのか、自分の行動を。
なぜ繰り返すのか、軽率な行動を。