【感想・ネタバレ】モンティチェロ 終末の町でのレビュー

あらすじ

鳴り響くアメリカ国歌、銃声。逃げ惑う住民が辿りついたのは元大統領邸宅(モンティチェロ)だった……。近未来アメリカを舞台に、トマス・ジェファーソンと奴隷の間に生まれた女性を先祖に持つ女子学生が、暴徒化した白人至上主義者から逃れ、因縁の場所で運命と対峙する表題作をはじめ、全6編を収録したデビュー作品集。
バージニア州シャーロッツビル周辺を主な舞台に、人種差別や経済格差の問題等、さまざまなテーマを内包する中編(表題作)1本と短編5本を収録。
本書は、全米批評家協会賞ジョン・レナード賞最終候補、ニューヨーク・タイムズ紙2021年ベストフィクション10冊に挙げられた。2022年リリアン・スミス図書賞受賞。
(原題 My Monticello)

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Posted by ブクログ

個人を大事にするアピールをしてる割には、まだまだ隣近所の顔色伺い、飛び降りる時は一緒だからねっ!と一向に自我を育てさせない日本国民。しかし、それが出来ているというのは環境的に恵まれているようにも感じる。アメリカの黒人の日常は「右向け右、前習え」が難しい。まず母ちゃん父ちゃんが結婚しない、同じ家に住まない。兄弟沢山いてもそれぞれ父母が違うから当然爺婆もそれぞれ違う。ここまでやらないと、個としてのアイデンティティを追求するのが難しいと思った。本の感想的には、やっぱり黒人に寄り添うっていう出来事自体がナンセンスな気がする。

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2025年01月03日

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