【感想・ネタバレ】「老害の人」にならないコツのレビュー

あらすじ

数多くのベストセラーを出してきた、カリスマ医師の著者が
診療などで接してきた10万人以上の高齢者との体験、
さらに国内外の膨大な医学論文やデータから導き出した
「嫌われない老人」になるための方法を紹介する1冊です!

まず、質問です。次のどれかにあてはまりますか。

◎ついつい「いや」と答えることがある
→ とにかく否定から入ってしまいがち
◎気がつくと自分の話をしている。人の話を聞くのが苦手
→ 自分自身のことや自慢話が好き
◎いつの間にか大声になっていることがある。なんでもないことにイラつく
→ 性格的にカッとしやすい
◎人からほめられるとうれしくなる
→ 自己肯定感が低く心をこじらせぎみ

どれかに心当たりがあれば、いまは老害でなかったとしても、
いずれ「老害の人」になる可能性が大きいです。
老害だと思っていないあなたが、すでに老害かもしれません!
でも、ちょっとした「コツ」で「幸せな老人」になることはできます。
ぜひ、本書を読んでください。

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老害は、その人の元来の性格がもたらす「心の癖」だと思っています。
「心の癖」とは、怒りやすい人とか神経質な人とか、
そういう生まれつき備わっている行動特性のことです。
もともとの性格や思考を変えることは難しい。
というより、ほぼできないと考えたほうがいいでしょう。
でも、「癖」すなわち「行動」は、そこに意識を向けることにより、
自分で直すことができます。改善させることはおおいに可能なのです。
この本では、世の中で実際に起こった“老害エピソード”をもとに、
ちょっとした解決の「コツ」を紹介していきます。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

この本を読んで、私はまず “老害”という言葉をただの批判語ではなく、行動・認知パターンとして捉える視点 に目からウロコが落ちました。

高齢者の身体的老化が行動を左右する
 これは単なる年齢批判ではなく、「視野狭窄=思考の狭窄」につながる仕組みとして丁寧に説明されています。

理解することで、目の前の人の言動を“攻撃ではなく変化として捉える”土台ができます。

「お客様は神様」の誤認識とハラスメント
 この話はとても示唆的でした。言葉の歴史や本来の意味を知らないまま使うことで、結果として他者に負荷をかける行為につながるという洞察は、職場・家庭・オンラインでも広く当てはまると思います。

これは年齢に関係なく誰もが陥る“価値解釈のズレ”であり、気づきとして大事だと感じました。

視野が狭くなると思考も狭くなる
 これは、老化に限らずストレス・時間不足・自己防衛モードでも起こります。

なので、年齢だけの問題にせず、今ここで自分自身の視野の広さ・柔軟性を保つことの重要性として腹落ちしました。

昔の話ばかりを繰り返す傾向と記憶の偏り
 この例は、歴史や文化の文脈に引きつけても面白い。過去の成功体験だけを語り続けるのは、“学びを未来に活かせていない状態” です。

自分の話し癖を振り返りながら、「最近の成功や学びを語る価値」について考えさせられました。

全体を通して、この本の価値を「年齢差別的な批判を避けつつ、人として成熟していくためのマインドセットの指南書」だと捉えています。

老いを“弱さ”として扱うのではなく、脳・心・関係性の変化を知って生き抜く智慧として捉えることが心に響きました。

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2025年12月16日

Posted by ブクログ

私には子どもが居ないから、災害時には他人のお世話になる。そうなった時自分が「老害の人」になっていたら真っ先に切り捨てられる。そうはなりたくない、嫌われたくない、という動機から手に取ってみた。しかし、平時でもこれだけの努力が必要となると災害時には…と絶望的な気持ちになってしまった。「老害の人」とそうでもない人(どちらも年齢層は幅広い)が互いを知る努力と歩み寄る努力が必要なのだなということはわかった。できる様に努力してみる。

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2024年09月23日

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