あらすじ
警察庁統計外暗数犯罪調整課。警察関係者にも知る者が少ないこの部署が調査対象とするのは、通報に至らず見過ごされた犯罪である。坎手正暉(あなて・まさき)警部補の説明に嘘はない。職務上の共助者である静真(シスマ)の特殊性を伏せていることを除いては。2人が浅草・土師町を調査に訪れた矢先、彼らも関係する2年前の拘置所火災で死んだはずの囚人が新たな死体として発見された。 不可解な死がさらなる事件の幕開けを告げる、近未来警察小説、事件篇!
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Posted by ブクログ
組織は必要性を感じるけど厄介。
永代皆規さんは関わったら忘れられないような人ですね。
人を殺す為の手の込んだ心理戦はゾッとする。
安心する要素など何も無かった。
日戸憐さん助かってよかった。
テトラドを捕まえる為にはこれ以上無い人選か。
テトラドを見つける同じテトラドの静真。テトラドに処置を施すテトラドの過剰共感能力の効かない坎手警部補。
Posted by ブクログ
近未来の刑事物、しかし、到底普通の警察者ではないストーリーに後半は一気に引き込まれました。明かされていない秘密や謎がかなりあり、これから解き明かされると思うと楽しみ。哲学的だったり文学的な部分があり、読むのが楽しい。
怪我や負傷の描写が相変わらず鮮明でグロテスクなのですがどうしても惹かれてしまう。襲撃されるシーンでは鳥肌が立つほど嫌悪感を覚え怖くてゾッとした。
イラストはないけれど皆規さんのビジュがかなり好み、あと、永代さん(おじさん)がガッツリ活躍しててなんだかニッコリしました。イケおじ万歳。
Posted by ブクログ
1巻分かけて、ようやくセッティングが終わった感じ。黒幕の存在、静真と正暉の抱える特殊性など。
淡々とした語り口ながら、湧き上がる激情を抑えこんでいるような文章が印象的だった。善悪とは、正義とは。その正しさを決めるのは誰なのか。後半から一気に面白くなり、続きもとても気になりました。