【感想・ネタバレ】NHK 宗教の時間 AI時代に学ぶ禅 2025年10月~2026年3月のレビュー

あらすじ

宗教によって示された生き方、宗教的な体験、経典や聖典の解説など、さまざまな角度から宗教に関する話題を取り上げます

■ご注意ください■
※電子版では権利処理の都合上、一部コンテンツやコーナーを掲載していない場合があります。ご了承ください。

■今号のテーマ
人間の脳に取って代わるほどの知性が現れた今、「私」という存在の根拠は、いったいどこに見出されるのだろうか。
日米で長年坐禅を指導してきた禅僧が、古今東西の思想や現代科学の知見を補助線にしながら、テクノロジーの大波に流されない、豊かで生き生きとした自己のあり方を探っていく。

■講師:藤田一照

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Posted by ブクログ

今年読んだ本の中で1番良かった!

1番人にオススメしたい本。
現代社会や自分の人生に何らかの違和感を持つ人は早いうちに読んでみるといいと思う。期間ものなのでお早めに。単行本にしてたらもっと売れたと思う。

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「世界は流動的」
諸行無常と諸法無我が腹落ちした気がする。世界は流動的で、物がユニットとして存在しているのではなく、物と物とが相互作用するプロセスがあるだけ。ユニットではなくプロセスに目を向けるべき。

「幸福への道はない。幸福が道である。」
大事なのは今この瞬間のプロセスのみ。目的や結果など未来ばかり見ていると、今が単なる手段や過程となり無機質な時間となってしまう。人生に目標や目的を持つと達成されるまでの間が手段として消費されてしまう。今この瞬間に愉しみを見出すことが必要。

「クリエイティブな活動は愉快である。」
結果ではなくプロセスそのものを愉しんでいく。世間的な生産性や効率、成果も評価も無関係。クリエイティブ(独創性)と言ってもオリジナリティや新規性や差別化が必要なわけではなく、自分の中から出てくるものをただ愉しむだけでよい。

「テクノロジーの功罪」
テクノロジーは暮らしを便利にした反面、人から苦労や手間といった創造的なプロセスも奪っているので、人はプロセスを楽しむ余地を知らずのうちに失っている。大事なのはプロセス(実感出来る自分の経験と言ってもいい?)なので、お金や成功など世間的な架空の価値に捉われず、今のこの瞬間に自分が体験できるプロセスを愉しんでいくとよい。

まだまだ身についた内容は多数あり、、

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2025年11月12日

Posted by ブクログ

目的と手段の思考からの脱却の必要性の項目が特に刺さる。
目的手段の思考の成果が、テクノロジーで、自己も手段とすると、自己阻害となり、テクノロジーに振り回されてしまう。
目的手段思考から離れ、中和するうえでの禅というもの。テクノロジーを否定するのではなく、中和してニュートラルに対応できる視点を与えてくれるものが、禅ということと説かれる。
そして、生かされていることの平等性を感じることの大切さを学ぶ。

自己とは何か、プロセスモデルや、4Eなど、学びたい概念も描かれる。

どこかで、自分が感じてきた違和感。遊びたいとか、経済的合理性への反発、おもろいかおもんないか、やってることがおもろいことをただやる、という言語化できてない自分の判断基準は、この目的のためにやるのではないというところにあるのかもしれない。

修証一如。ガタピシをやめて、過度な力みをなくして、生きたいものです

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2025年10月26日

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