あらすじ
本書と連動した内容が楽しめるYouTubeチャンネル「デイリーWiLL」
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増税したい財務省、その意のままの岸田政権、
大転びする中国経済からトランプ再選ショックまで、
今年もおバカな俗論を排し、日本と世界のファクトの見方を
お教えします!
「それにしても、私はこんなに財務省に嫌われていたのか」←「当たり前でしょ」(編集部)
<面白すぎる内容>
・普通にやっていれば日本のGDPは2~3倍になっていたのに
・GDPドイツに抜かれてなお増税、緊縮財政ってバカか!
・財政健全化推進本部で政権支配を企む財務省
・大手銀行、これが日銀と組んだ大儲けのカラクリだ
・34年もかかった株価最高値突破にバカ喜びするな!
・「タカハシ流株式投資術」初めて教えます!
・修理ができないEV車は使い勝手が悪く、失速!
・さぁ大変!中国経済のゾンビ化はもう隠しきれない
・トランプ再選で「日本は日本で守りなよ」
・関口宏サンが辞めてもサンモニは不勉強な左巻き集団のまま
・私のあとは「AIタカハシ」に任せようかな ほか
大好評「高橋洋一チャンネル」(YouTube)と痛快コラボ第2弾!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
まとめて読める高橋洋一チャンネル、といった風の本。
動機は
森永拓郎→高橋洋一と興味を持ちYouTubeチャンネルを見たら竹を割ったような論調でわかりにくいことを明快に話す。そんな人が書いた本を読んでみたい。
なお、シリーズものの一冊、2024年版の意味は2024年の出版物。つまり、2024年を総括したものではなく前回版から今回版までのロットで何らかの記事(YouTubeチャンネルの原稿?)をまとめた断面であることは留意要。
印象に残った点
ファクトチェックと題して、時事のニュースを紐解く内容である。ここでポイントになるのが大きくは以下の4点。これは自分でファクトチェックする際に大いに活用できる原則と感じた。
・各ステークホルダの利害関係
・言葉の高度な読解力
(どこの誰が今まで何して、どういう利害があるから発言の表はこうだが読み解くとこう!等)
・確からしい情報をインプットにした比較と分析(国際的なオープンデータ、国内のオープンデータ。マスコミの編集は論外)
・主観ではなく理論による解析
個人的には記者のレベルが低いから、◯ ◯新聞を読むと馬鹿になるは名言であると感じた。
加えてマスコミは軽減税率や知識不足を補う省庁のレク無くして発信できない事情から、報道しない自由を行使しているのだという点は利害関係の合理性から、納得感があった。
ニュースを読む時はほんとなのか、so what?があり経済と財政に関しては記事に書かれた内容のほとんどが怪しい内容だと思って読み解こうと思った。
※個々のトピックは昔のニュースなので、もう少し寝かせてから答え合わせ的に読んだ方が面白いかもしれない
Posted by ブクログ
高橋さんが地上波でどんどん喋れるようになると、日本も変わるんだけど、、、
日本のGDPがドイツに抜かれて理由の一つが、公共投資の判断基準となる社会的割引率!ってのは、なるほどなぁと。あれだけ長期金利を抑えていたのに、4%のままでは、公共投資は何もできないはずだよね。。それが、緊縮財政を標榜する財務省と、政治家にも好都合だったから。。
Posted by ブクログ
テレビでの発言はズバズバと的を射たような話し方で聞いてて痛快なので、活字になってもわかりやすい解説でサクサク読めた。どうやっていろんなことを勉強しているのか知りたいものだ。
Posted by ブクログ
新しい視点も多く参考になった。
日本は負債多いが、対外資産がそれ以上にあるので問題ない
政治家は怒っているふりをして実は怒っていない
民主主義指数と一人当たりGDPはほぼ比例している
小池さんは社民党より
Posted by ブクログ
高橋洋一氏の本は頻繁に出版されて、その度に目を通すことにしていますが、昨年(2024)3月頃に購入したこの本は読みかけになっていました、おそらく次の高橋氏の本を読んでいて忘れてしまったのだと思います。
2024年版であり、おそらく今年の分もそろそろ出版されることになると思います。トランプ氏が大統領になる前に書かれて本ですが、当選することを見越して様々な予測が書かれています。興味ある内容が盛りだくさんでした。
以下は気になったポイントです。
・IMFの分析によれば、日本の資産は100兆円ほどの資産超過、G7の中ではカナダについで2番目に良く、日本の財務状況はかなり良い(p23、69)
・自民党内には、安倍・二階・麻生・岸田。茂木の5派閥があり、他にも無派閥がある、この5つの派閥が塊になっていて、岸田総理を支えているのは、岸田・麻生・茂木で、安倍はそれなり、二階はちょっと距離を置いている(p32)
・日本のGDPが世界4位に転落、55年ぶりにドイツを下回る原因は、この30年間、デフレが続いて給料が上がらなかった結果(p64)デフレがなかったら、ごく少ない政府投資が普通に行われていたら、この2点から再計算すると、日本の名目GDP は、3倍になっていた、フランスやイタリア、ドイツなみであった(p65)
・EU加盟国のほとんどはユーロという同じ通貨を使っている、すると経済力によって有利になる国と不利になる国が出てくる、ドイツのような経済力のある中心国が有利になって、経済力の弱い国は不利になる、だからイギリスやスウェーデンのような賢い国はEUには参加しても、ユーロには参加しなかった、違う通貨を使っていれば、ドイツの方が為替が強くなるから輸出は落ちる。ギリシアやスペインのような犠牲の上にドイツは設けている(p71)
・株価が上がって半年くらい良い状態が続くと、まず名目賃金が上がる、名目賃金がインフレ率を追い越すと、実質賃金が上がるので、失業率が2.5%より下くらいで張り付く(p81)
・一般企業や個人事業主は銀行に当座預金を持っているけれど、金利はつかない、でも銀行が日銀に預けると金利が0.1%ほどつく、銀行全部で1200兆円あるから、2000億円の儲けとなる。批判があるので、200兆円を超えると金利が少なくなり、さらにそれ以上になると、マイナス0.1%となる(p86)
・QRコードは融資でなく決済であり、デジタル通貨が普及したらなくなる、そもそも間に立つ意味がなくなる、みんなアプリで終わるから・究極的には、中央銀行がデジタル通貨を発行すれば金融業界は全て不要になる、なので既得権者たちがデジタル通貨に猛反対する(p99)
・中国のバブルは民間の不動産関係だけでなく、地方政府の子会社みたいな第三セクターも合わせると、3000兆円でGDP比で200%、世界のバブルはGDP比で20%(p105) 日本のバブル崩壊は100兆円で当時の日本のGDPの20%程度(p109)
・中国の場合、統計はインチキ、李克強氏は正確なGDPがわからないから、電力消費と鉄道輸送、銀行融資の額を見て、その時々の経済状況を判断していた、これを「李克強指数」といったが、それを李克強を話した途端に、国家統計局がその数字も操作するようになった(p129)
・軍事衛星を打ち上げるには、円形軌道(p160のC軌道)が必要で日本は人工衛星を打ち上げているからできている、さらに速度を上げると楕円軌道(D軌道)、それに地球外まで行っている軌道(E軌道)もできている、北朝鮮はまだできていない、C起動までできていれば、世界中どこにでも届く(p163)
・ハイパーインフレは、お金を刷りすぎるから起きる、中央銀行がたくさん国債を買ってお金をするから、これをやめさせるためには、中央銀行がお札を刷って買うものを米ドル債に限定して、米ドル債を買ったらお札を刷れるというルールにすればいい、これをドル化という(p166)
2025年2月10日読破
2025年2月10日作成