あらすじ
アルストロメリアとノクチルを相手に繰り広げられる対バンライブ。
天候トラブルで無観客・配信のみとなったステージでストレイライトの3人はそれぞれ自らのパフォーマンスで競い、輝く!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
誰も観客席に居ない静かな空間でのライブ、けれど誰も彼も調子を外すこと無くアイドルとして歌い上げる様子は見事だね
一方で本当の意味で誰も見に来ない構図にはせず、せめてとして283プロの面々が見に来る展開は良いね
特に冬優子にとって真乃が来てくれて、自分を応援してくれる構図はナカナカに来るものが有ったんじゃなかろうか?
主軸をストレイライトに据えて描くなら、このライブの中で見えてくるのは各ユニットやアイドル個人の変化や成長
その意味ではあさひを中心に冬優子や愛依が触発されるというのは納得なのだけど、あさひが他ユニットに触発されて何とも云えない空気感を纏い出すのは予想外だったのかも知れない
迷いつつも光を放つストレイライトの次に描かれたのはアルストロメリア
最も勝負事とは掛け離れていながら最も強い芯を持つユニット。だから彼女らが無観客ライブであろうといつも以上の輝きを放つのは期待以上というか、観たかったものを見れたという感覚が有ったね
そしてノクチルは勝負をしている自覚すら無さそうで、芯が有るかも判らない。けれど誰よりも確かに自分というものを持っている。それを重ね放つ彼女らは透明でありつつ最も魅力を感じさせるものに見えたのかもしれない
それぞれのユニットが別の色を持っている。そう感じられた直後にユニット・曲シャッフルをぶち込んでくる展開は憎いね
それは他アイドルの魅力をより近くで体感できる機会になるし、同時に自分の新たな魅力を発信する舞台ともなる
誰も彼もが己を開拓している。その最中で静かな胎動を見せたのがあさひか
踊りは完璧にトレース出来ても、アイドルが放つキラキラまでは同じように発揮できない。それはまだ成長途中であるあさひの課題
……と思っていただけに曲途中で突然変貌するんじゃないよ…!しかもアルストロメリアの曲で放って良い威圧じゃなかったよ!?
あさひはキラキラを理解できた訳では無い。ただ、センスの一点張りでキラキラをトレースしただけ。まるで化け物に出会ってしまったかのような瞬間、それでも小糸達は変わらずに追いかけようとした。それはストレイライトを似たような遣り方、つまりはあさひを一人にしない存在
小糸の為に舞台を支配し直し、自分だけがと云う話ではなく、全員が輝けるように差配したあさひは凄まじい成長の種を発露したように思えましたよ
きっとストレイライトにとって反省点の多い舞台となっただろう今回のライブ。けれど壁を感じたからこそ、更に強く足掻き続けようとするのが彼女らの魅力で
だからこそ、未来への明るい決意表明の直後に描かれた”彼女”の苦悩がストレイライトにどう影響してくるのかと少し怖さを覚えてしまうのだけれど…