あらすじ
当時の女性には皆無であった法律家への道を志し、日本の法曹界で初めて女性の弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子。「五黄の寅年」の生まれで「トラママ」と称された不屈の女性の一生をたどる!
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Posted by ブクログ
三淵嘉子の人生を知りたくて読書。
版元の都合でNHK朝ドラの言葉が使えないようだが、2024年4月1日スタートの朝ドラのモデルとなった女性として興味を持った。
まず、読み物として面白かった。グイグイと引き込んでくれる魅力ある人生だったんだなと思う。
人間関係が面白く、まさにドラマ向きなんだろう。
読み終わって、ウィキペディアで登場人物を確認してまた読み返す。
三淵嘉子の人生とは直接関係ないが、嘉子が生まれた1914年(大正3)のシンガポールの在留邦人数に驚いた。
嘉子の名前は、新嘉坡(シンガポール)に由来するそうだ。
「良いところのお嬢さんが恵まれた環境で能力を発揮した」
と書くと身もふたもないが、女性初を多く獲得したホルダーとなり、偉大な法曹界のパイオニアとなる。
全編を通して嘉子の快活で表裏がない人間性、他者や子供に対する温かみと愛情、信念を原理原則とした行動。その一方で、信頼する家族の前での“暴君”、素の性格のエピードなどはクスリとさせてくれる。
嘉子らが切り開いた女性の社会進出だが、現在の男女平等・ジェンダー論は、日本の文化・習慣とは方向性が違っているように感じるのは僕だけだろうか。
今の日本の男女平等・ジェンダー論を嘉子はどう思うのだろうか。
せっかくの魅力的な人物の一生涯。編集部で年表や人物関係図を作成して巻末にでも添えれば、より読者に伝わって良かったのになと感想。
読書時間:約1時間10分
Posted by ブクログ
連続テレビ小説「虎の翼」をきっかけに、日本初の女性弁護士と呼ばれる三淵嘉子がどんな人物なのか知りたいと思い手に取った。
今とは価値観も制度も異なる時代に法律の勉強をして司法試験を受けるというのは例を見ないもの。
前列がないものに対して、ひたすら自分の志のままに進んでいく彼女を見ることができて、今の自分の在り方も少し見つめてみたいと思った。
Posted by ブクログ
女性初の裁判所所長の素顔素顔 NHK連続テレビドラマの主人公ということで本を買ってしまった。
恵まれた家庭に育った嘉子は法学の道に進む。弁護士の資格を取得するが結婚もする。だが大東亜戦争のため、人並みの苦労もする。
元々、能力も高く、人間力も高く、自分でどんどん道を切り拓いていくのが小気味よい。
220頁程度の本では彼女の苦労や仕事の成果を十分語ることはできないだろうが、パワフルでリーダーシップに長けた女性であったことは分かった。
三淵という姓は再婚後のものだというものを初めて知った。一人息子を連れて、3人の子持ちと再婚。本人は良いかもしれないが、子ども達は大変だったろう。
女性の立志伝としては特に珍しいものではなかった。逆の言い方をすれば、この時代の女性は押し並べて男尊女卑と根拠が無茶苦茶な男女格差と闘っていたのだということがわかるというものだ。