【感想・ネタバレ】未来経過観測員のレビュー

あらすじ

超長期睡眠を使い、遥か先の未来を記録し続ける職業「未来経過観測員」。借金返済のため、未来経過観測員となったモリタは、百年ごとに一度目覚めて人類史を観測することになる。希望に満ちた未来を期待していたモリタだったが、あるとき目覚めた未来で人類絶滅の危機に遭遇してしまう。進化したAIとバイオテクノロジーが生み出した不死身の怪物が地球上を埋め尽くしていたのだ。モリタは球体型のポストヒューマン・ロエイと共に地球を離れ、未来の観測を続けながら宇宙に安住の場所を探すことになるのだが……(「未来経過観測員」)。表題作ほか全二作を収録。

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Posted by ブクログ

傑作! 未来経過観測員に立候補した主人公が,観測装置ではなく人間がコールドスリープを繰り返すことで[n*100]年後の世界を記録していく話。
人間は,地球は,宇宙は,世界はどうなっていくのか。
どんどん壮大になっていくSFの醍醐味が小気味の良いテンポで味わえる傑作!
巻末には終末を描く本編とは別の短編も。
タテの国の漫画もすごかったけど,ぜひこれからも田中先生のSF小説読みたいです!

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2024年07月22日

Posted by ブクログ

次々と移り変わる未来、行き着く先が見えないストーリー、これぞSFという面白さに満ちた長編小説。未来を予測したSFは半ば当たり前ですがその面白さを詰め込んだ構成となっています。分かりやすく読みやすい構成とテンポの良さも魅力。多くの人に読んで欲しい佳作。一気読み必至。

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2024年04月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人生の終わりを未来経過観測員として委ね、100年ごとのタイムスリープを繰り返し、人間の見る世界を記録していく物語。

ふと本屋で見つけ、自分自身がそんな観測員があるならやってみたいなと思い本書を買った

100年ごとに見える景色が変わる
その度に希望と絶望のイメージの
情報量が多くあっという間に読み終えた

ロエイと主人公の関係はどんな責務だろうと
繋がりが人を動かすのだなと感心

私が思っている以上に序盤で地球の原型はなくなり、こんな考え方もあるのかと思った。
しかし人類はAIの恐ろしさに気づいていない
もしAIに信念がなければ行く末は本書のようなことになるのではないかとゾッとした

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2024年08月25日

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