【感想・ネタバレ】没落伯爵令嬢は家族を養いたい@COMIC 第3巻【電子書籍限定描き下ろしマンガ付き】のレビュー

あらすじ

【電子書籍限定描き下ろしマンガ】付き!
シリーズ累計20万部突破!(電子書籍を含む)
原作小説第7巻と同日発売!

所持金ゼロから始める、転生タフ令嬢の逆転ダイアリー!
待望のコミカライズ第3巻!
描き下ろし漫画&原作・ミコタにう先生による書き下ろしSSを収録!


エクシュタイン公爵から後見人の申し出をされた伯爵家令嬢ゲルトルード。
問題は山積みだが、何よりもまずは日々の生活が大切!
家族みんなで楽しくフルーツサンドの開発に取り組むなか、今度は予想外のところから訪問客が!?
家族愛とたくましさでポジティブに逆境を乗り越えていく!
所持金ゼロから始める、転生タフ令嬢の逆転ダイアリー第3巻!

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クルゼライヒ伯爵家の長女であるゲルトルードは16歳、父である当主が賭け事で身ぐるみ剥がれた上で急逝し、突如、当主の座を継ぐことになった。死んだ当主は、このまま男子が生まれなければ次女である妹のアデルリーナに婿をとって跡を継がせると公言していたが、正式な遺言書が成立していなかったからだ。
当主を継いだとは言っても、この国では女性に権利などないに等しく、娘は父親の所有物で、妻は夫の所有物。娘は爵位を継ぐことはできず、結婚したとたんにその配偶者になった夫に爵位も遺産もすべて持っていかれてしまう。それなのに、ゲルトルードとアデルリーナ、そして母のコーデリアがこれからも伯爵家の一員でいるためには、現在のクルゼライヒ伯爵家の当主であるゲルトルードが22歳までに結婚しなければならない、と法律で決められているというのだ。
所持金ゼロの女性3人ではあるが、実はゲルトルードには21世紀の日本で暮らしていた記憶があり、当主が全財産を失っても、宝飾品はその家の女性の所有物として認められると知って、今後の生活のために競売にかけることを提案する。ゲルトルードは、魔法があるこの世界で、異世界の知識を使いまくってでも大好きなお母様とかわいくてかわいくてかわいい妹を絶対に養っていくことを誓うのだが、債権者であるエクシュタイン公爵は何を考えているのか。どう出るのか。ゲルトルードはこのまま家族と穏やかな幸せをつかめるのか。
本作は、大人気ラノベのコミカライズなのですが、いやホントにもう、めっちゃくちゃテンポがいい上におもしろくて、ページをめくる手が止まりません! そして、実は当主が生きていたころは分断されて本当に苦労していた、思い切りがいいゲルトルードとかわいくてかわいいアデルリーナと優しいコーデリアお母様がお互いを思い合う様子は本当にぐっと来ます…。不当な苦労や我慢をしている人が、他人に気を遣える真面目で優しい人が、最後はきっと幸せになれるだろうと思わせてくれるこのお話が大好きです。ゲルトルードが納得できる幸せをつかむところが早く見たい! 先が気になる方は、これまた読みやすくてページをめくる手が止まらない原作のラノベ版もぜひ。

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衝動買いするぐらいには面白い

よく出来てる印象です。うまく物語に引き込むテクニックが出ていて、テクニシャンな印象を受けました。ボール持ったら、ドリブルで仕掛けるより、まず周囲を見て、やりたい事より、効果的な事を選択出来るクレバーさが目を引きました。あとは読む人の好みに依ります。
原作をチラ見しましたが、原作を踏襲しつつ、本来の描きたい部分のどうしようもないところは、数コマや背景で昇華して、うっぷんを晴らしている感じも控えめで可愛いと思います。

基本的に面白いです。衝動的な面白さがあります。

・弱い者が、強い奴に立ち向かう根性
・女性VS男性 家庭VS社会 の対立構造の明確化
・解決手段にみる、ガーリーな強み=本来なら弱み+読者も持つトゥンクな趣味
・芝居的なつなぎも、ちゃんとしている
・主人公の微妙なチート※予定調和的愉悦

基本的にこれだけあれば、面白くないわけがないです。とは言っても、人それぞれなので。

・そこかしこに見える女性が日頃感じるであろう社会的苦痛、社会的な壁、男性に対するある種の感覚
・物語の体力不足

あえて言葉を濁しましたが、ちょっと油分を感じるセンスも見えて、まあ、ようするにクッキー多めの洋菓子が好きならスキなんじゃないかなと思います。

俺は嫌いじゃないです。

#ほのぼの #癒やされる #ドキドキハラハラ

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2025年10月29日

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