あらすじ
人間関係をうまくやるようにすれば、人生における悩みの大部分を解決できます。ほんのちょっと思考を変えたり、行動やライフスタイルを変えたりするだけで、だれでも悩みを吹き飛ばすことができます。
本書は、人間関係に悩まなくなるために厳選された心理術69個を、著書累計300万部の心理学のスペシャリストがわかりやすく解説します。
毎日の悩みとストレスを解消!
ムリに友人を作らない/人当たりがよくなくてもいい/心配事はそんなに起きない/相手によって態度を変えない/心配性をメリットだと考える/人気者にも悩みがある
ほんのちょっと思考を変えると解決!
心がスッと軽くなる思考術/人付き合いのストレスをゼロに/心配ごとがきれいに消える/人間関係はもっとラクになる/心の悩みも晴れてスッキリする
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
<ポイント>
・誰も自分のことなんて気にしていないよ、と考える。他人のことなんてどうでもいい。自分自身にだけスポットライトが当たっているように思いがち、つまり「スポットライト効果」というものを思いがち。
・あまりに厳しく自分をいじめてはいけない。
・正直になりすぎない。自分のことを包み隠さずに伝えることは、人間関係の満足を高めますが、秘密にしておくことも同じくらい人間関係の満足を高める。ウソは立派な社交術。
・落ち込んだ時こそ、弾んだ声を出してみる。
・自分を客観視する。上司に怒られているとき、幽体離脱した自分が、空中からその場面を見つめ、第3者的に実況中継してみる。
<ピックアップ>
〇誰も自分のことなんて気にしていないよ、と考える。他人のことなんてどうでもいい。自分自身にだけスポットライトが当たっているように思いがち、つまり「スポットライト効果」というものを思いがち。
〇内気な人は、そんなに焦って自己PRしようとしないほうがいい。自分の良さはゆっくりわかってもらえればいいと割り切る。気にしすぎないようにする。
〇「単純接触の効果」→慣れ親しんだ人には親しみを感じる。
〇老け顔を好ましく思う人もいる。
〇無理に友達などを作ろうとしなくていい。
〇人気者は、人気を失うのが怖いので、嫌われないようにするためにかなりの気苦労をしている。人気者にも悩みがあると思えば羨ましくない。
〇世の中は悪人ばかりだと思っていたほうがいい。他人にあまり期待してはいけない。何も期待しなければ、絶望や失望を感じることもない。パワハラを受けても、「世の中って、そんなもんだろう」と受け入れられる。「人は利己的で、わがままなものだ」と思っていれば、自分勝手なことばかり言ってくる人に出会っても、腹を立てることはなくなる。「やっぱり予想通りだな」と思えるから。思いやりがあって、こちらの気持ちに共感してくれるような優しい人はそんなにいないのだ、という子悪露が前を持つことが必要である。他人に期待などをしてはいけない。世の中ナルシストばかりだと思っていれば、そういう人に出会っても、想定内だと受け入れることができる。自分の気持ちを害することもなくなる。
〇年を取ればそのうち何とかなる、と思っていればいい。他人に怒りを感じるためには、エネルギーが必要だが、年を取ってくると、そういうところにエネルギーを使うこともばからしくなり、腹を立てなくなる。「時間が解決してくれる」と割り切って、何とか今の状況を乗り切る。
〇自分とよく似た人とだけ付き合えばよい。そのほうが疲れない。仕事上もプライベートも。
〇人前で話すのが苦手なのは、自分だけではない。
〇自分は「全くダメだ」と思っても、周りの人は思っていない。自分に厳しくすることは重要であるが、あまりに厳しく自分をいじめてはいけない。
〇自分でどうにかできそうもないときには、さっさとほかの人に助けてもらう。悩むよりも、まずは普通に頼んでみる。思い切り感謝してあげれば、手を貸してくれた人もうれしいでしょう。
〇自分の想いを伝える。
〇とりあえずダイエットする。自分の魅力を高めるひとつ。
〇肥満でも、必ずしも嫌われるわけではない。
〇軽く日焼けしておくと、健康的に見える。
〇サングラスをかけてみる。緊張度はずいぶんと軽減する。相手と目を合わせることに緊張するのであれば、相手の目を見つめるのではなくて、目と目の間、いわゆる鼻根部と呼ばれるところに焦点を当てるのもいい。直接目を合わせていないが、相手は「この人はしっかりと私と目を合わせてくれている」と感じる。
〇お酒を飲むと一時だけれども、イやなことを忘れられるということは、とても幸せなこと。
〇そんなに人当たりが良くなくてもいい。相手の顔色を窺ってばかりいたら、誰でも疲れてしまう。相手に対する気遣いは必要ですが、あまりに気を使いすぎるのはやめる。ほどほどに気づかいをしてあげれば十分である。相手がどんなことを考えているかなど、本人以外にはわかりません。相手の顔色を窺っていても、本当のところはわからない。つまり、相手の顔色をうかがうということは、不可能なことをやろうとしている。だから、疲れる。人に気を使いすぎていると、寿命を縮めてしまうかもしれないというデータがある。人当たりが良い人ほど自分の気持ちを犠牲にしやすく、それが病気につながるかもしれない。人に対して、優しく、親切にすることは大切であるが、あまりにも人に気を使いすぎて、肝心の自分の気持ちをないがしろにしていいわけがない。ほどほどに人に気づかいをしていれば十分である。
〇嫌いだからと逃げまくるのではなく、むしろ自分から積極的に話しかけることで事態が打破できることはある。
〇苦手な人とは、食事を一緒にすることで、嫌悪感を払しょくできる。
〇本当に無理ならさっさと縁を切る。苦手な人がいたら、その懐に飛び込んでみるといいという話だけれども、どうしようもないレベルでその人が嫌いでしたら、さっさと縁を切るべき。いじめ問題しかり、うまくいかなければ、さっさと転向する。アレルギーと同じで、頑張って付き合わなければと思っても、無理。相手と一緒にいるとアレルギー反応(冷や汗、過呼吸、蕁麻疹)が出てしまうのだから。こういう時はさっさと縁を切る。
〇ニックネームのほうが親しみやすい。
〇人間関係というものは、相手もあることなので、自分ではどうにもできないことが多々あるので、あまり心配しすぎないこと。お金や健康の心配をするより、人付き合いについて心配するのが、最も心臓に負担をかけてします。100人いたら、そのうち10人に好かれれば万歳。
〇心配事は、そんなに起きない。
〇不安で、心配症であることをメリットだと考える。不安を感じるのは、頭が良すぎるから。頭がいいので、おバカさんが思いつかないようなことまで考えてしまって、悩む。「私は不安症で、心配症」だというネガティブな自己評価ではなく、「私は頭がいいのだ」とポジティブな自己評価をしてみる。そう考えることができれば、「自分はこれでOKなのだ」と受けれることができる。
〇年をとってくると、容貌を気にしなくなる。
〇気の合う人を見つけるコツは、ペットを飼っているかどうか。
〇将来が心配なら、自分よりもっと状況が悪い人のことを考えてみる。
〇ドジな人の動画を見て、ムシャクシャする感情を解消する。
〇相手によって態度を変えなければ嫌われる心配もない。人間関係をどうやって維持するか、一番大切なのは、「丁寧さ」である。誰に対しも、礼を失わず、丁寧に対応することである。
〇言いたいことを言う。「悲しい気分になってしまいますので、そういうことは言わないでください」「単に冗談を言っているだけなのかもしれませんが、私はとても傷つきます」自己主張するのが難しいと感じる人もいると思いうが、言いたいことがあれば我慢せずに、できるだけ口に出す。黙っていると、いつまでも悶々として、「腹ふくるる」状態がつづく。
〇就職先を選ぶときには、職場の人間関係を重視する。職場の雰囲気がギスギスしていたら、どんな仕事も苦痛。研究結果でも出ており、楽しい職場なら、少しくらい仕事がきつくとも結構楽しめる。
〇楽しい思い出を何度も味わう。80%の人は、人間関係での楽しい思い出を、記憶の中にきちんと「ためておく」ようにしているという。
〇ひどい経験は、次に生かす。苦しい経験でさえ、本人の考え方次第で将来に生かすことがはできる。苦しい経験をした時には、その経験の中から、ひとつでも、ふたつでもいいので、何らかの利益を見つける。どんな経験でもモノの見方を変えれば、少しくらいは利益を見つけられる。
〇正直になりすぎない。自分のことを包み隠さずに伝えることは、人間関係の満足を高めますが、秘密にしておくことも同じくらい人間関係の満足を高める。ウソは立派な社交術。
〇悩みを語ると、2回傷つく。せっかく悩みの相談を持ち掛けても、相手に連れない態度を足られると、2回もイやな気分を味わうことになる。自分なりに、自分でできるストレス解消法をいくつか持っていれば、他人に相談をして2回もイやな思いをせずにすむ。
〇何もしないほうが良いこともある。心にモヤモヤがあっても、何もしないことのほうがいいこともある。
〇人の心は、私たちが思っているよりも強い。乗り切る時間がどれくらいになるかは、人によって違うけれども、「一生、苦しいまま」ということは絶対にない。熱が出ても、しばらくすると自然に熱が引いていくように、心の悩みも少しずつ、少しずつ和らいでいく。
〇スーパーヒーローのことを考えると、人助けできる。
〇こちらがニコニコしていれば、相手からもニコニコが返ってくる。いつでも笑顔でいれば敵を作りません。
〇落ち込んだ時こそ、弾んだ声を出してみる。「OK!OK! まだまだ私は大丈夫!」と。自分の明るい声を聴くと、「私は今、明るい気分なのに違いない」と勘違いしてくれて、ハッピーホルモンと呼ばれる、セロトニンやオキシトシンなどをどんどん分泌していれる。
〇相手に好意を感じてほしいなら、まずは自分が相手に好意を示す。人に好かれたいなら、相手の良いところをどんどん探し、好きになったあげることが大切である。
〇イやな顔になってしまうのは、自分のせい。顔はその人の人生の履歴書。
〇エゴサーチをしない。知らなくていいことは知らないままにしておく。精神的に健康にいられるコツ。
〇精神医学やカウンセリングの本は読まないほうがいい。悩みを解決しようとしているのに、逆に悩みが増えてしまうという皮肉な結果が出ることもある。不安ばかり募ってしまう。
〇ストレス気味の場合、人に会う時間を減らしてみる。
〇ペットを飼ってみる。心が癒される。
〇相手に迷惑が掛かっている事実があるなら、「すみませんでした」と頭を下げる。たいていの問題はこちらがお詫びすればすぐに解決できる。
〇人と会話をするのが苦手なら、無理に話そうとしなくていい。相づちをうち、相手の目を見る、微笑み3つで十分。相手にたくさんお話をしてもらい、こちらは聞き役に徹したほうが、相手に好かれることが科学的に証明されている。
〇説明が足りないより、くどいくらいでちょうどいい。自分が知っていることは、相手も知っているだろうと思ってしまう傾向があるが、そうではない。よって、説明はくどいくらいでちょうどいい。表現を変えたり、言葉を言い換えたりしながら、説明する。例)「何度も申し訳ないですが、最後にもう一回だけいうと・・・」「くどいヤツと思われるかもしれないけど、結論を繰り返すと・・・」「念のためもう一度説明しておくね」
〇自分を客観視する。上司に怒られているとき、幽体離脱した自分が、空中からその場面を見つめ、第3者的に実況中継してみる。「おおっと、(自分)がいま、怒られています、(自分)はどんな気持ちでしょうか。おそらくは理不尽を感じているに違いありません、この叱責はいつまで続くのでしょうか」と心の中でつぶやいていると、怒りを感じたり、悲しみを感じたりするのを抑制できる。不安や緊張を感じるのから、その感情を冷静に実況中継してみる。こういう実況中継をするようにしていると、不思議なくらい落ち着く。自分のことを第3者的にみるようにしていると、自分の感情の高ぶりを抑制できる。冷静に自分を見つめることができる。
〇伝えにくい報告をするときには、朝一番に。なぜかというと、朝一番や午前中は、元気があるので、優しい対応をしてくれる可能性がある。
〇ネガティブな人にはむやみに近づかない。
〇他人のためにお金を使う。ほんの少しでも構わない。
〇早起きの習慣を身に着ける。
〇大きな目標は持たない。「これなら自分でもなんとかなりそう」と思えるようなレベルで持つ。達成困難な目標にチャレンジするよりは、仕事と家庭のバランスをとり、ほどほどに頑張るようにしたほうが、幸せな人生を歩める。
〇きちんと相手の目を見ることで、相手から好かれる。目を合わせないというのは、相手の存在を無視することになる。
〇自分のことより他人のことを考えて行動する。親切なことをする。
〇まずはオンラインで人間関係を作る。
〇頭の回転を速くする。状況を素早く認識し、どんな行動が適切なのかを判断できる。
〇評価の仕方を変える。たとえどんな最悪な状況でも、その状況に対するモノの見方を変えれば、意外にすんなり納得でき、心理的に受け入れられるようになる。「イやな気分を感じたら、状況についての考え方を変える」(再評価法)を使う人ほど、ポジティブ感情が高く、人間関係での問題も少なくなる。上司は選べない。けれども上司に対する評価は、自分で選ぶ。たとえうんざりする上司であっても、「嫌な上司についちゃったな、ついていないな」と思っても、「これだけ鍛えられれば、相当に自己成長できるだろう」と思うこともできる。同じ仕事をするのなら、どんなにつらい仕事であっても何らかの利益が得られると思いながら取り組む。そうすれば辛くても何ともなくなる。
〇口論になりそうなら、さっさと土俵から降りる。口論するのは面倒くさい。「なるほど、あなたの考えにも一理ありますね」というかたちで、早々に負けを認めてしまう。これで後々の面倒を避ける。人と言い争いをしたり、議論したりするのは、時間と労力の無駄遣い。
〇イエスマンになる。
〇知らない人と少しだけおしゃべりする。そうすると、ハッピーな気分になれる。
〇スマホは必ず、カバンに中にしまう。
〇死にそうな思いをすることも、自分を見つめ直すことができる。健康への想い、家族への想いなど。
〇お礼と感謝の言葉を惜しまない。
〇ラッキーアイテムを持ち歩く。「信じる者は救われる」。ラッキーアイテムを持つことで、「これで自分は大丈夫」と信じることができるのなら、ラッキーアイテムを持つ意味はある。
〇徳川家康「人の人生は思気にを背負いて、遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。」人生においては、辛いこと、苦しいことがいくらでも起きることを覚悟しておく。