【感想・ネタバレ】幼馴染の王女様の方が大切な婚約者は要らない。愛してる？ もう興味ありません。のレビュー

藍川みいな / 月戸

「婚約者を亡くして傷心の王女を支えたい。君は強いから平気だろう？」セリーナの婚約者は、いつも幼馴染の王女クリスティを優先してばかり。周囲からは貧乏子爵家生まれと蔑まれ、理不尽な我慢を強いられる――そんなセリーナの運命が、隣国の王子兄妹レイビスとシェリルとの出会いで一変する。なんとセリーナは、大帝国の皇女だったのだ！ さらに驚いたことに王女の亡くなった婚約者はレイビスたちの兄で、クリスティこそ兄を死に追いやった張本人だという。誰かの大切なものを奪い、踏みにじる王女が許せない……！ 立ち上がった彼女は秘められた才覚を発揮して――!? 隠れ皇女の逆襲＆サクセスストーリー堂々開幕!! ※電子版は単行本をもとに編集しています

[kerokero · ★★★★☆]

婚約者を奪う王女のその後

かなり苛烈に表現されているような・・王女も自分の行動の報いをうけていることが分かる内容ではありますが、他の類似作品と比べると王女の断罪後の環境は苛烈に表現されている方だと思いました。
試し読み部分で早々に婚約者への思いに区切りをつける主人公、新たな道を求めて自分の意志の元、逆境に負けずに努力する部分も、書かれてました。舞台はネット環境がないけれども、SNSで得た情報を鵜吞みにして人を判断し攻撃行動をとったり、優遇したり、自分が興味をもつ情報だけ得られるように情報操作されたり、都合の悪い情報は無視したり、今の生活にも関わる部分を感じました。