【感想・ネタバレ】かえるの騎士とみにくい背高女王のレビュー

あらすじ

かえるはいかにして騎士となり、敬愛する女王のもとから去るに至ったのか。

名前もないかえるは、地下室の檻で寝起きする見世物暮らし。
ある夜、騒ぎに乗じて逃げだしたかえるは、行く先々でたくさんの人たちと出会う。
数奇な運命によって遠く離れた土地へと導かれたかえるは、やがて闇を支配する恐ろしき敵との戦いに身を投じてゆく。

「ぼくは何ものなのか」。長い旅の果てに、かえるは何を見つけるのか。
世にも苛酷で優しいダークファンタジー、ここに開幕!

●著者

十文字青(じゅうもんじあお)
2004年『第7回角川学園小説大賞』特別賞を受賞し『薔薇のマリア』(KADOKAWA)でデビュー。
著作に『灰と幻想のグリムガル』(オーバーラップ文庫)、『果てなき天のファタルシス』(星海社)などがある。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

#PR
人間のように話す、大きなかえるがとある国の女王に仕える騎士になり、愛する女王のもとを離れ自分自身を見つめ直し敵と闘う物語。
かなりの分厚さで読み応えあります。
アイデンティティと哲学の要素があってダークファンタジーという括りのようですが、自分自身を探す探求の物語でもあると思う。
かえるだから差別される国のなかでもかえるを認めて一緒にいるひとたちや、かえるが旅に出てから出会うひとたち、かえるを認めて信頼してくれるひとたち、ひとは外見だけで判断してはいけないし言葉が通じないなら学べばいいのでは?と今回の物語で強く思いました。敵対する相手とももしかしたら違う形で分かりあえることもあるかもしれないそんな気持ちを思い出させる物語でした。

0
2025年09月26日

「小説」ランキング