【感想・ネタバレ】メメントモリ Official Art Bookのレビュー

あらすじ

過酷な運命に抗う魔女たちを、独特の繊細なタッチで表現して話題となった『メメントモリ』。そのリリース1周年を記念した、ファン待望の大型画集です。2023年10月までに登場したすべての魔女のイラストを、プロフィールなどの基本情報や表情パターン集、開発陣からのコメントなどとともに掲載。また、イラストだけにとどまらず、本作のキャラクターを知るうえで欠かせないラメント(キャラクター専用曲)の歌詞やメモリー(魔女たちの記憶)、ボイス集なども収録しており、キャラクターたちの魅力をより深く知ることができるほか、世界観を堪能するにも欠かせない一冊となっています。カバーイラストは、本書のための描き下ろしです。

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Posted by ブクログ

2025年2月、このゲームを始めたときには既に出版されていて、ここまで全部載せちゃうのか!と驚いたが、ゲームリリースが2022年10月ということなので、別段すぐネタ公開をしたわけではなかったのだろう。
このゲームはストーリーやテーマからRPGのような印象を受けるが、実際にはプレイヤーの主体性が発揮できる要素は薄く、歌詞、継続的に新登場する多くのキャラクターごとの短いストーリーを繋ぎ合わせて膨らんでいく叙事詩のような形だ。
だからこそ本としてまとめるには向いていると思うが、書き下ろしが少ない点にはやや物足りなさが残る。

本書ではキャラクターだけに限らず、バトル時の背景やマップ、敵キャラのイラストも載っているが、情報はほぼゲームに登場するイラストに限る。(表紙は書き下ろしとのこと。)
冒頭の解説と各キャラクターごとに一言ずつ制作側のメッセージがあって興味深い。

ネット上にあるBOIへの取材記事によればキャラクターデザインを担当しているイラストレーターは2人以上いるようだが、ここにあるキャラクターへのメッセージが誰が発したものかまでは不明。気になる。

美しいキャラクターなどの静止絵をじっくり眺めるほか、ゲーム内では断片が散在している各ストーリーをゆっくり吟味出来てよい。

またこのゲームは音楽にかけている熱量が凄まじいので、サウンドトラックやYoutube併せて、メディアミックスを受け取ることで世界観を立体的に感じ取れる。

ストーリーやゲーム性は浅い部分が気になる作品ではあるが、Art Bookや音楽にパラメータを振っているという点からは、既存の(少なくとも私が知っている狭い範囲の)ゲームの枠にとらわれない新しいポジションを取っているというアート的なインスピレーションを受けるし、継続的な開発、低予算からのスタート、関連グッズによるマネタイズポイントの分散など、開発運営戦略になるほどと頷かされる部分も多い。

本作はオンラインゲームであるため継続的開発が進んでいる。
きっと2、3年程度の間が過ぎたら(2025年末~2026年頃か)続編が出ることだろう。

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2025年03月25日

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